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米・フロリダ州オーランドで開催中の第104回WBA年次総会で行われた、会長選出選挙でヒルベルト・ヘスス・メンドーサ会長が満場一致により再戦された。期間は2030年までの5年間となる。対立候補はおらず、正式な異議申し立てもなく、理事会メンバー、委員会代表、プロモーター、関係者、国際代表団の全員が、メンドーサ会長の続投に対し満場一致で支持を表明。会場は大きな拍手に包まれた。

2015年12月に父のメンドーサSr氏の後を継承する形で会長となり、3期目を迎える事になったメンドーサ氏は、支援への感謝を表明し、WBAが現在近代化、世界的な拡大、内部強化の段階にあることを強調。審判員の教育プログラムや「KO to Drugs」などの社会貢献活動への継続的な投資、そして世界中の新進気鋭の選手たちの発展の道筋として、地域タイトルの統合が重要であると訴えた。

Gilberto Jesús Mendoza
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上写真は元世界王者のロベルト・デュラン、ビクトル・カジェハス、先代の故メンドーサSr会長の未亡人で母であるエレナさんらに祝福されるメンドーサ会長。

WBAは現在、スーパー、レギュラー、暫定と、世界タイトルは3本柱が主流となっている。メンドーサ会長は2021年8月に、チャンピオンベルトの数を減らす計画を発表。その理由は世間が求めている事であるとしたが、「私が100%同意しているわけではありません。私はタイトルを増やすことで、選手に多くのチャンスを与えることができると思っています」と個人的見解を述べていた。

同年10月からスタートされたチャンピオンベルト削減計画は、レギュラー、暫定王座を排除し、スーパー王座に次ぐポジションとして、ゴールド王座が強化される方針が発表されたが、メンドーサ会長は、「どれくらい時間がかかるのかわかりません。どのクラスで暫定王座が削除され、レギュラー王者が残るのかわかりません。難しい計画です」とコメント。

これに対し世界の関係者、メディア、ファンからは、「何も期待していない」との声が多数上がっていた。そして、メンドーサ会長は、昨年から一度は消滅させた暫定王者の量産に力を注いでおり、全階級で暫定王者が君臨する日も近い。

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