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WBAとIBFは世界スーパーミドル級王者テレンス・クロフォード(米)の引退による、王座返上を正式に確認。IBFは空位となった王座の決定戦を、同級1位オスレイス・イグレシアス(キューバ・ドイツ在住)=14戦全勝(13KO)=と、同級3位(2位は空位)サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=で行う指令を出す考えを明らかにした。

しかし、カネロはクロフォード戦後、左肘の手術を受けリング復帰は来年9月の予定で、王座決定戦には出場できない事が濃厚。ランキング上位者から順に王座決定戦への出場意思を確認していく事になる。

現在、カネロに継ぐ4位にランクされているのはハイメ・ムンギア(メキシコ)=45勝(35KO)2敗=。ムンギアは昨年12月にメキシコ・ティファナで、ブルーノ・スラース(フランス)=26勝(5KO)1敗2分=に、まさかの6回逆転KO負け。5月3日(日本時間4日)にサウジアラビア・リヤドで行われた再戦では、12回判定勝ちを収めたが、試合後、薬物検査陽性が判明。

Jaime Munguia & Saul Alvarez
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ムンギアはスラースとの再戦試合後に行われた、VADA(自主的アンチドーピング協会)の薬物検査で、外因性テストステロンの陽性反応を検出。Bサンプルの検査結果も陽性だったが、リヤドでのボクシング興行を管理したBBBofC(英国ボクシング管理委員会)は、ムンギアに対する処分を保留という措置を取った。

これに対しムンギアは、「陽性結果はプレグネノロンの偶発的な混入による偽陽性だった」との声明を発し、陣営も「検出されたレベルは極めて低く、パフォーマンス上の利点はなく、全く偶発的なによるものだった」として、来年3月から4月にかけてリング復帰する事を示唆。

ムンギアはWBCがクロフォードの王座を剥奪した後、WBC暫定王者クリスチャン・ムビリ(フランス)=29勝(24KO)無敗1分=を第一のターゲットとして挙げていたが、クロフォードの引退宣言により他3団体の王座も空き、選択肢は広がった。

WBAは暫定王者暫定王者ホセ・アルマンド・レセンディス(メキシコ)=16勝(11KO)2敗=を、レギュラー王者に昇格させる方針で、レセンディスはレギュラー王者として、来年2月21日(日本時間22日)に米・ラスベガスで、同級12位エドガー・ベルランガ(プエルトリコ)=23勝(18KO)2敗=の挑戦を受ける事になる。

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