9月30日(日本時間10月1日)に発表されたWBA最新ランキングで、前スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)=31勝(16KO)4敗1分=選手が、バンタム級9位にランクイン。井岡選手は5月11日に東京・大田区総合体育館で行われた、WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで、王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=18戦全勝(9KO)=に敗れて以来、再起の意向を示唆していたが、日本人選手がトップにひしめくバンタム級で再起する方向である事が分かった。
WBA世界同級は1位那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手と、3位井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手が、11月24日にトヨタ・アリーナ東京で、空位のWBC世界同級王座を賭けて対戦する事が決定。2位の比嘉大吾(志成)=21勝(19KO)3敗3分=選手は、7月30日に横浜BUNTAIで行われたレギュラー王者アントニオ・バルガス(米)=19勝(11KO)1敗1分1NC=への挑戦試合で引き分けた後、引退を表明。
4位に増田陸(帝拳)=8勝(8KO)1敗=選手が位置し、8位の西田凌佑(六島)=10勝(2KO)1敗=選手は、階級を上げジェルウィン・アンカハス(フィリピン)=37勝(24KO)4敗2分=とのIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦への出場が決っている。
休養王者となっている堤聖也(角海老宝石)=12勝(8KO)無敗3分=選手は、年内にも復帰を予定しているが、レギュラー王者バルガスとの対戦が有力と見られている。井岡選手がバンタム級に参戦した場合、12月に次戦を予定している暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)=43勝(28KO)8敗=との対戦があり得るかもしれない。

ドネアの対戦相手候補として、陣営からは井岡選手の同僚比嘉選手の名前が挙がっていたが、この動きを見ると比嘉選手の代わりに井岡選手が浮上するように思える。
ドネア陣営は元WBO世界同級王者でWBC9位のジェイソン・モロニー(オーストラリア)=27勝(19KO)3敗=も対戦相手候補として名前を挙げていたが、武居由樹(大橋)=11勝(9KO)1敗=選手、那須川選手と連敗中だけにどうか。
もう一人の候補、元IBF世界バンタム王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)=22勝(13KO)3敗1NC=は、来年1月10日(日本時間11日)に米・ニューヨークで開催される、マティアスvsスミスのフレッシュ・プロダクション興行への出場が決った。
他に、10月26日にキルギス・ビシケクのビシケク・アリーナでの興行に出場が決った、ケネス・ラバー(フィリピン)=15戦全勝(10KO)=が、10位にランクイン。対戦相手のルチアーノ・フランシスコ・バルドール(アルゼンチン)=21勝(1KO)4敗=は、はじき出される形で12位から14位へ後退したが、WBAランカー同士の対戦という事になり、勝者は上位へ喰い込んで来るだろう。

松本流星(帝拳)=7戦全勝(4KO)=選手が新レギュラー王者となったミニマム級は、松本選手と対戦し不運ともいえる偶然のバッティングにより負傷判定負けとなった高田勇仁(ライオンズ)=16勝(6KO)9敗3分=選手が1位から4位へ下降。1位は空位で2位に石井武志(大橋)=11勝(8KO)1敗=選手が上昇。
スーパーウェルター級は暫定王者のアバス・バロウ(ドイツ)=17勝(9KO)1敗=がレギュラー王者に昇格。スーパーミドル級はサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=が統一王者となり、1位にサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)3敗2分=がランクされた。