8月2日(日本時間3日)、米・イリノイ州シカゴのイリノイ大学シカゴ校のクレジット・ユニオン・ワン・アリーナで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション興行のメインイベント。WBA世界スーパーライト級挑戦者決定12回戦。同級4位ケネス・シムズJr(米)=22勝(8KO)2敗1分=と、同級5位オスカー・ドゥアルテ(米)=28勝(22KO)2敗1分=の一戦は、ドゥアルテが判定勝ち。

初回、ドゥアルテはジワリ前進。ジャブから左ボディに繋ぎ、右アッパーを突きあげた。シムズJrはジャブを上下に放ち、右を打ち込む機会を狙う。2回、ガードを高く上げジワリとシムズJrを追うドゥアルテは、左ボディから右ストレート、左フック。シムズJrは固いブロックから右アッパー。

3回、前に出るドゥアルテはボディ攻撃から左フック、右ストレートをヒット。左右フック、アッパーと多彩なパンチでシムズJrに迫り攻勢。4回、ジャブを放つシムズJrだが、ドゥアルテは左ボディから左右ストレート、右アッパーで襲い掛かった。

5回、動くシムズJrはジャブを増やし、インサイドから右アッパー、そして右ストレート。ドゥアルテは左ボディから連打を狙うが追いは一息。6回、シムズJrはジャブを打ち、ドゥアルテに左右アッパーを突きあげ、右ストレート。ドゥアルテは接近戦で右アッパーをヒット。

7回、ドゥアルテがボディ攻撃から左右アッパー、フックで出るが、シムズJrのガードは固くスイッチを織り交ぜ、インサイドからアッパーを突きあげる。しかし、ドゥアルテは強引に攻め込んだ。8回、追うドゥアルテは左ボディから攻勢に出るが、シムズJrは固いブロックから、速いパンチを返す。

Oscar Duarte vs. Kenneth Sims Jr

9回、ジワリ前進のドゥアルテにシムズJrは右ストレートをカウンター。ドゥアルテはジャブを突きあげ、左右フック、アッパーと手を出すがシムズJrのディフェンスは固い。10回、ドゥアルテが出る。シムズJrをロープ際に押し込み攻勢を掛けるが、シムズJrはボディ打ちから右アッパーをヒット。

11回、ドゥアルテの追いはペースが上がらず、空振りが増える。動くシムズJrは右ストレートをカウンターし速い連打。最終ラウンド、ドゥアルテが前進し、シムズJrが迎え撃つ構図は変わらない。パワーパンチを振るドゥアルテの攻勢と、パワーには欠けるがテクニックに勝るシムズJrのショートパンチ。それぞれが持ち味を出し試合終了ゴングを聞いた。公式スコアは116-112、115-113、114-114の2-0でドゥアルテ。

WBA世界同級は王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=18勝(17KO)1敗=と、同級1位平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手による指名戦が、10月25日(日本時間26日)か11月15日(同16日)の米・ラスベガスか、または12月27日にサウジアラビア・リヤドで開催される事が明かになっている。

また、暫定王者には37歳のアレッサンドロ・リグッチーニ(イタリア)=31戦全勝(27KO)=が君臨。7月5日(日本時間+4時間)にロシア・エカテリンブルクで行われた挑戦者決定戦で、2位にランクされていたカリトン・アグリバ(ロシア)=15勝(9KO)1敗=を、第2ラウンドKOで破ったルーベン・ネストル・ネリ・ムニョス(アルゼンチン)=18勝(14KO)2敗=が一気に2位に上昇し、平岡選手の次の指名挑戦者となっている。今日勝利したドゥアルテは、3人目の指名挑戦者という事になる。