WBCは世界バンタム級1位の那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手と、同級2位井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手による、世界バンタム級王座決定戦を指令。対戦同意に達しない場合は、10月21日(日本時間22日)に入札が開催される。

WBC世界同級は”ビッグバン”・中谷潤人(M・T)=31戦全勝(24KO)=選手が、スーパーバンタム級へ階級を上げる事を公表。正式に王座が返上されていた。

8月発表のWBCランキングで前回2位のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)=45勝(28KO)4敗=が3位に後退し、前回7位だった井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=が、一気に2位にランクアップした事から、両者による王座決定戦が浮上。

Tenshin Nasukawa vs. Takuma Inoue

那須川、井上両陣営は共に「ファンが求めるカードを実現したい」との考えで歩み寄り、試合の実現へ向け舵を切る事になり、今月に入り交渉は最終段階に突入したと伝えられていたが、WBCから対戦を指令された事で、「やるしかない状況」となり、両者による王座決定戦実現の可能性は限りなく高くなった。

井上尚弥vs中谷潤人のスーパーマッチも実現に向け、両者が揃って12月27日(日本時間28日)にサウジアラビア・リヤドのモハメド・アブド・アリーナのリングに立つ事が決定。それぞれが勝利すれば、来年5月に日本で対戦する事が決まっているが、それを前にした日本人選手同士の大一番。ファン注目のビッグカードは大いに話題を呼びそうです。

IBF世界同級4位にランクされる拓真選手は、早くから中谷選手返上後のIBF王座を同級3位ホセ・サラス・レイエス(メキシコ)=16戦全勝(10KO)=と争うと見られていたが、拓真選手が那須川選手と対戦する事になると、レイエスが王座決定戦で誰と顔を合わせるのかも大いに注目される。