WBCは世界ウェルター級1位スレイマン・シソコ(仏)=17戦全勝(9KO)=と、同級4位エギジウス・カヴァリアウスカス(リトアニア・米カリフォルニア州在住)=24勝(19KO)2敗1分=による、同級王者マリオ・バリオス(米)=29勝(18KO)2敗=への挑戦権を賭けた戦いを指令。交渉期限は7月30日(日本時間31日)までで、対戦同意に達しない場合は入札が開催される。

シソコ擁するオールスター・ボクシングは、4月10日(日本時間11日)に行われたコディ・クロウリー(カナダ)=22戦全勝(9KO)=との挑戦者決定戦入札で、47万7千777ドル(約7300万円)で落札(分配は50-50)に成功。興行権を獲得したが、クロウリーはIBF王者ジャロン・エニス(米)=31勝(28KO)無敗1NC=への挑戦を選択。

クロウリーは、7月13日(日本時間14日)に米・ペンシルべニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・アリーナで、エニスへの挑戦が決まったが、試合前の眼科検査で不合格となり、エニスへの挑戦はキャンセル。代わって、シソコとの対戦が有力視されていた、デヴィッド・アヴァネシャン(ロシア)=30勝(18KO)4敗1分=が挑戦する事が決定している。

36歳のカヴァリアウスカスは、2019年12月にテレンス・クロフォード(米)=40戦全勝(31KO)=が保持していた、WBO王座に挑戦したが9回TKO負けで初黒星。2021年8月には、バージル・オルティスJr(米)=20戦全勝(20KO)=にも8回TKOで敗れた。

2022年10月、WBA12位にランクされていたマイカル・フォックス(米)=22勝(5KO)4敗=との再起戦では、2度のダウンを奪って10回判定勝ち。その後は昨年12月にホセ・マルーフォ(メキシコ)=14勝(2KO)14敗2分=との8回戦で3回KO勝ちを収めている。地力はあるが、かつての力は残っているかは疑問府が付く。今後の交渉に注目。