11月2日(日本時間3日)、英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで開催された、クイーンズベリー・プロモーション興行。メインのIBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦。王者でWBC、IBF世界同級5位にランクされるリアム・デイヴィス(英)=16戦全勝(8KO)=に、WBA世界同級8位のシャバズ・マスード(英)=13戦全勝(4KO)=が挑んだ一戦は、マスードが判定勝ち。

デイヴィスとサウスポーのマスードによる不敗同士のライバル対決は、初回からスピーディ―な攻防戦を展開。右ストレートで飛び込むデイヴィスに、マスードは左ストレートを上下にヒット。2回、3回とデイヴィスは前進し、右ストレート、左フック。マスードは左カウンターを軸に迎え撃つ展開となったが、接近戦はやりにくそう。

4回、デイヴィスの前進が落ち着くとマスードはロングレンジから左をヒット。デイヴィスは右目上をカットした。5回、接近すると揉み合うシーンが増え、両者エキサイト。右ストレートで距離をつぶした後、連打に持ち込みたいデイヴィスだが、マスードは体を密着させ寸断。7回にはレフェリーが接近戦で両者に注意を与えた。

8回、9回とデイヴィスが前に出て接近戦でボディを叩きマスードを押し込むが、マスードは下がりながらも左ストレート、右フックを当てる。10回、開始からデイヴィスが攻勢に出る。接近してのボディアタックは効果的だが、間が開くとマスードはすかさず左ストレートを打ち込む。

11回、接近戦の時間が減る。最終ラウンド、デイヴィスが突進。しつこくマスードを追い連打を浴びせる。デイヴィスは押し込まれながらも巧みにいなし、左ストレートを打ち込んだ。スコアは116-112、115-113マスードと、115-113デイヴィスのスプリット。

キャメロンvsベルグルト WBC暫定女子世界スーパーライト級戦

セミファイナル。WBC暫定女子世界スーパーライト級タイトルマッチ10回戦。王者シャンテル・キャメロン(英)=19勝(8KO)1敗=に、元WBC女子世界スーパーウェルター級王者パトリシア・ベルグルト(スウェーデン)=17勝(4KO)1敗=が挑んだ一戦は、キャメロンが判定勝ち。

試合開始から体格で上回るベルグルトにプレスを掛け追ったキャメロンは、3回、左フックを決めベルグルトをグラつかせる。5回、足を使いながら右ストレート、左フックを狙うベルグルトに対し、キャメロンは左フックを上下に決め、右アッパー、ストレートをヒット。

試合の主導権を握ったキャメロンは、6回以降も前進しジャブからコンパクトな右ストレート、左フックでポイントをピックアップ。終盤もベルグルトに付け入る隙を与えず、試合終了ゴングを聞いた。スコアは100-90、99-91、98-92。

キャメロンは昨年11月にケイティ・テイラー(アイルランド)=23勝(6KO)1敗=との再戦に敗れ、4団体統一王座を失った後、今年7月の再起戦で獲得していた暫定王座の初防衛に成功。テイラーとの決着戦を望んでいる。