WBCは世界スーパーミドル級1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と同級7位マチェイ・スレツキ(ポーランド)=33勝(13KO)3敗=による暫定王座決定戦を承認。試合は6月27日(日本時間28日)にカナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで開催される事が決定。

IBF世界同級3位にランクされていたムビリは、同級4位のケビン・レレ・サドジョ(フランス)=24戦全勝(21KO)=との、IBF世界同級挑戦者決定戦を指令され、1月30日(日本時間31日)に行われた入札では、サドジョ陣営のY12ボクシングが87万8千ドル(約1億3530万円)で、ムビリをプロモートアする、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントの、76万7千ドル(1億1820万円)を上回り落札に成功。

Y12ボクシングはフランス・パリで試合を開催する意向だったが、ムビリ陣営は出場を辞退。ムビリのIBFランキングは13位まで後退している。その後、WBCは1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、同級2位ディエゴ・パチェコ(米)=23戦全勝(18KO)=による挑戦者決定戦を指令。しかし、4月8日(日本時間9日)の入札を前にパチェコが出場辞退を表明。

ムビリはほかのランキング上位者と戦う事になったが、同級3位オスレイス・イグレシアス(キューバ)=13戦全勝(12KO)=は、ムビリと同じアイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントによりプロモートされ、IBF4位にランクされている事からサドジョとの対戦指令を受けている。

同級4位ルカ・プランティック(クロアチア)=11戦全勝(9KO)=は、5月23日(日本時間24日)にクロアチア・ザグレブで、保持するWBCインターナショナル同級王座の防衛戦(対戦相手未定)が決まっている。5位ハイメ・ムンギア(メキシコ)、6位エドガー、ベルランガ(プエルトリコ)は、それぞれ試合が決まっており、7位のスレツキに出番が回り試合は挑戦者決定戦ではなく、暫定王座決定戦となった。

スレツキは昨年8月31日(日本時間9月1日)に米・カリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘルス・スポーツパークで行われた、WBC・USA&WBOインターナショナル・スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦で、王者のパチェコに挑んだが、6回54秒KO負け。しかし、2月28日(日本時間31日)にカザフスタン・アスタナで行われたWBCシルバー同級王座決定戦で、アリ・アクメドフ(カザフスタン)=23勝(17KO)2敗=に、大逆転の10回TKO勝利を収め再上昇を果たしている。

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シースラックvsパスカル

ミハエル・シースラックvsジャン・パスカルのポスター

WBC世界クルーザー級3位ミハエル・シースラック(ポーランド)=27勝(21KO)2敗1NC=と、現在ランク外の元WBA、WBC世界ライトヘビー級王者ジャン・パスカル(カナダ)=37勝(21KO)7敗1分1NC=による、WBC世界同級暫定王座決定戦が、6月28日(日本時間29日)にカナダ・ラヴァルのプレイス・ベルで行われる事が決定。

シースラックは同級2位ヤミル・ペラルタ(アルゼンチン)=17勝(9KO)1敗1分=との対戦を指令されていたが、複雑な事情により交渉はまとまらず、急遽、シースラックとパスカルにより暫定王座が争われる事になった。勝者はぺラルタとの対戦を義務付けられた。