ドイツ・ハンブルグで開催されているWBC総会で、WBCは各級の義務試合承認を決定。スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=への次期指名挑戦者を決める決定戦として、同級1位ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)=52勝(42KO)4敗=と、同級3位アンドリュー・モロニー(オーストラリア)=26勝(16KO)4敗1NC=の対戦を指令。
しかし、来年6月には38歳となるゴンサレスは、キャリアの最終章を迎えており、残された試合数は少ない。次戦は来年3月になると思われるが、モロニーと戦う事はないだろう。
33歳のモロニーは5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われた、WBC世界同級暫定王座決定戦で、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)=42勝(22KO)5敗1分=にスプリットの判定で敗れた後、判定への不満から引退を宣言していたが、のちに撤回。
12月15日にオーストラリア・メルボルン郊外のフレミントンのメルボルン・パビリオンで、ジャクラウット・マジュンゴエン(タイ)=47勝(26KO)6敗2分=を相手に再起戦を行う事が決まっている
スーパーミドル級では王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=への挑戦者決定戦として、同級1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、同級2位ハイメ・ムンギア(メキシコ)=44勝(35KO)1敗=の対戦を指令。
寺地拳四朗(BMB)=24勝(15KO)1敗=選手が王者に君臨するフライ級では、11月30日(日本時間12月1日)に英・バーミンガムのリゾート・ワールド・アリーナで、サニー・エドワーズ(英)=21勝(4KO)2敗=を6回TKOで撃破し、暫定王座を獲得したガラル・ヤファイ(英)=9戦全勝(7KO)=と、同級1位フランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=39勝(27KO)6敗1分=の対戦を指令。勝者が寺地選手と対戦する事になる。
ライトヘビー級。来年2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで対戦する、WBC暫定王者デビッド・べナビデス(米)=29戦全勝(24KO)=と、WBA世界同級レギュラー王者デビッド・モレル(キューバ)=11戦全勝(9KO)=の勝者が、来年2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで開催される、4団体統一世界ライトヘビー級王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=21戦全勝(20KO)=と、前WBAスーパー王者でWBA、WBC、WBO1位にランクされるドミトリー・ビボル(ロシア)=23勝(12KO)1敗=の再戦勝者への、WBC王座への指名挑戦者となる事を承認。
スーパーフェザー級ではMPプロモーションのショーン・ギボンズが、代理人を務める同級3位マーク・マグサヨ(フィリピン)=26勝(17KO)2敗=と、同級2位(1位は空位)エドゥアルド・エルナンデス(メキシコ)=36勝(32KO)2敗=による挑戦者決定戦の承認を要請。
マグサヨは12月14日(日本時間15日)に米・カリフォルニア州カーソンで、ブライアン・メルカード(エクアドル)=11勝(6KO)6敗1分=との6回戦が決定済。エルナンデスは、来年2月28日(日本時間3月1日)にメキシコで開催されるマッチルーム・ボクシング興行へ出場。両選手が、それぞれ次の試合で勝てば、両者の対戦は挑戦者決定戦として承認される。
スーパーフェザー級王座を奪還したオシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=をプロモートするトップランクは、WBO世界同級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分=との王座統一戦実現へ動く事を報告。フォスターの次戦は自主選択出来る事が確認された。
クルーザー級王者ノエル・ミカエリアン(アルメニア・米在住)=27勝(12KO)2敗=は、プロモーター、ドン・キングとの法廷闘争が長引いており休養王者に認定。ブリッジャー級王座挑戦を表明し、休養王者となっていたバドゥ・ジャック(スェーデン)=28勝(17KO)3敗3分=が、変わって王者に復帰。同級1位ライアン・ロジツキ(カナダ)=20勝(19KO)1敗1分=との対戦が義務付けられた。