6月27日(日本時間28日)、カナダ・ケベックシティのビデオトロン・センターで開催された、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメント興行のメインイベント。WBC世界スーパーミドル級暫定王座決定戦。同級1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、同級7位マチェイ・スレツキ(ポーランド)=33勝(13KO)3敗=の一戦は、ムビリが初回2分28秒TKO勝ち。
試合は開始からプレスを掛けたムビリが右ボディストレート、左ボディから右アッパーを顎に突き上げると、スレツキはキャンバスへ落下。よろよろと立ち上がったがダメージは甚大で、マイケル・グリフィン(カナダ)主審は試合をストップ。ホームリングのカナダで、ムビリが痛烈なTKO勝利で暫定王座獲得に成功した。

この勝利によりムビリは4団体統一王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=との対戦に一歩前進。
カネロは9月13日(日本時間14日)に米・ラスベガスのアレジアント・スタジアム(最大7万2千人収容)で、2階級で4団体王座統一を成し遂げている、WBA世界スーパーウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)=41戦全勝(31KO)=の挑戦を受ける事が決定しているが、ムビリがアンダーカードに出場する可能性が高くなった。
セミファイナルには、2019年12月に横浜で村田諒太(帝拳)選手が保持していたWBA世界ミドル級王座に挑戦した経験を持つ、元世界ランカーのスティーブン “バンバン “バトラー(カナダ)=35勝(29KO)5敗1分=が出場。

2021年1月にグローブを交え5回TKO負けを喫していた、ホセ・デ・ヘスス・マシアス(メキシコ)=29勝(15KO)13敗4分=との再戦に、4回1分33秒KO勝ちを収め雪辱を果たした。
ヘビー級10回戦。元世界ランカーのアルスランベク・マフムドフ(ロシア・カナダ在住)=19勝(18KO)2敗=と、リチャード・ブラウン(ジャマイカ)=12戦全勝(11KO)=の一戦は、マフムドフが初回1分57秒TKO勝ち。
WBC米大陸スーパーライト級王座決定戦。ジョン・オロビオ(コロンビア・カナダ在住)=13戦全勝(11KO)=と、ゾルト・オサダン(スロバキア)=27勝(17KO)3敗1分=の一戦は、オロビオが初回2分57秒KO勝ちで新王者。