3月30日(日本時間31日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBC世界フライ級タイトルマッチ。王者フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)=20勝(15KO)2敗2NC=に、同級14位アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)=18勝(12KO)無敗1分=が挑んだ一戦は、マルティネスが判定勝ち。スコアは114-112、114-112、113-113の2-0。
初回、スイッチを織り交ぜジワリ前進するマルティネスに対し、コルドバは足を使い動きながら、右ストレート、左フックを好打。2回、マルティネスが回転を上げ攻め込むが、コルドバも右ストレートを合わせ、左フックをヒット。続く3回開始早々、マルティネスの左ストレートでコルドバはダウン。再開後、同じパンチでコルドバは2度目のダウン。マルティネスはKOを狙いビッグパンチで迫ったが、コルドバは凌ぎラウンド終了。
4回、コルドバも強気で打ち合い、両者激しいパンチの交換。5回、マルティネスの強打がコルドバを襲うが、コルドバも応戦し譲らない。6回、コルドバはジャブ、ワン・ツーでアウトボクシング。ややペースダウンのマルティネスは強い左フックを当てる。
7回、コルドバはワン・ツー、左フックを中心に手数を出すが、マルティネスの左右フックも強い。8回、コルドバは強気で打ち合い、マルティネスは右目上をカット。9回、コルドバのワン・ツー、左フックがヒット。前に出るマルティネスだが手数は減った。10回、相変わらずコルドバの手数は減らず、右ストレート、左フックをヒット。マルティネスは左目上もカット。
11回、両者の顔面が腫れあがる。コルドバのジャブに対し、マルティネスは強いスイングで対抗。最終ラウンド、コルドバは動いて、ジャブ、ワン・ツーから左フック。追うマルティネスだが、左右フックは届かない。終了ゴングと共にコルドバは勝利をアピール。大いに健闘したが、わずかに及ばなかった。好ファイト。