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WBCは世界フライ級王者リカルド・サンドバル(米)=27勝(18KO)2敗=と、暫定王者ガラル・ヤファイ(英)=9勝(7KO)1NC=に選択防衛戦を許可。両選手はWBCからの対戦指令を受け、2026年初頭開催に向け交渉が進展中であることを、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンが明かしていたが、ワンクッション挟んで対戦する事になった。

また、6月に英・バーミンガムで行われたヤファイ戦でVADAによるドーピング検査で、興奮剤ヘプタミノールの陽性反応が検出されながら、WBCの恩情により1位の座を確保しているフランシスコ・”チワワ”・ロドリゲスJr(メキシコ)=40勝(27KO)6敗1分2NC=は、来年1月31日(日本時間2月1日)に次戦(対戦相手未定)が決定。

ロドリゲスJrはヤファイ戦後のWBC裁定で「保護観察状態」に置かれる事が決定。自己負担で最低3回のVADAのランダム検査を受ける事を義務付けられたが、VADAの検査を受けないまま10月25日(日本時間26日)にメキシコ・グアダルーペで試合を行い、約6年7ヶ月ぶりにリングに上がったヘスス・ファロ(メキシコ)=17勝(12KO)11敗=に2回TKO勝ち。

Francisco Rodriguez Jr
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昨年12月に、米・テキサス州サンアントニオで行われた、ホスエ・モラレス(メキシコ)=31勝(13KO)17敗4分1NC=戦でも、薬物検査で大麻成分が検出され2試合連続で薬物陽性、試合結果はノーコンテストというロドリゲスJrがリング復帰を急いだ理由は、ランキング維持の為と見られる。

しかし、ファロ戦での前日計量では119ポンドを計測。さすがにWBCも次戦でフライ級リミットを超えてはならない事を義務付け、フライ級オーバーで試合を行った場合、スーパーフライ級へランク替えする事が決定されている。その可能性は大いに高く、2位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=21勝(11KO)3敗1分=選手が1位に昇格すると思われる。

Thananchai Charunphak
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また、5位にランクされるタナンチャイ・チャルンバック(タイ)=29勝(16KO)2敗=は、挑戦者決定戦の開催と出場を申請。タナンチャイは昨年10月に東京・有明アリーナで、阿久井選手が保持していたWBA王座に挑戦しスプリットの判定負けを喫したが、以後4連勝中で今後のWBCの結論が待たれる状況となっている。

3位アンジェリーノ・コルドバ(ベネズエラ)=19勝(12KO)無敗2分1NC=と、4位ヤンキエル・リベラ(プエルトリコ)=7勝(3KO)無敗1分=は、8月に行われたWBA暫定王座決定戦で引き分けたが、今のところWBA暫定王座を賭けた再戦があるかどうかは不明。

リベラは来年1月3日(日本時間4日)にプエルトリコ・サンファンで、元WBO世界ライトフライ級王者で、WBO世界フライ級7位にランクされるジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)=28勝(14KO)4敗1分1NC=とグローブを交える事が決まっている。

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