WBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロvsホセ・ベナビデスJr 「結果」 ノンタイトル10回戦

11月25日(日本時間26日)、米・ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナで開催された、Showtime・PPV放映のPBC興業のセミファイナル。WBC世界ミドル級王者ジャーモール・チャーロ(米・75.5キロ)=32戦全勝(22KO)=と、元WBA世界スーパーライト級暫定王者ホセ・べナビデスJr(米・73.1キロ)=28勝(19KO)2敗1分=のノンタイトル10回戦は、チャーロが判定勝ち。スコアは100-90、99-91、98-92。

体格で勝るチャーロはゆったり構え左ジャブを上下に散らし、左フック、右ストレートへつなげる。対するべナビデスJrは接近戦に持ち込み得意の連打攻撃を仕掛けるが、パワーに勝るチャーロに弾き返される。何とか突破口を開こうとアタックを繰り返すべナビデスJrだが、チャーロの左アッパーがガードを割った。

終盤は懸命に戦うべナビデスJrにホセ・コールが起こったが、チャーロは試合の主導権を渡さず、危なげない勝利を飾った。約2年5か月振りの復帰戦を飾ったチャーロだが、パフォーマンスは今一つ。最初の計量で契約ウェイトの163ポンドを3.4ポンドオーバーする166.4ポンドを計測。2度目の計量では下げるどころか逆に増やし166.6ポンドを記録。それでも全く悪びれる様子が見られなかった事で、試合中もファンからのブーイングを浴びた。

次戦はWBC世界ミドル級暫定王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=23勝(18KO)1敗=との王座統一戦が予想される。試合後、来年はアクティブに4試合は戦いたいと語っているが、ウェイト面も含め、不安は残されたままと見られる。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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