7月12日(日本時間13日)、米・ニューヨーク、クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで開催された、ゴールデン・プロモーション興行「Ring Magazine 3」で行われた、WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ。王者アルベルト・プエジョ(ドミニカ)=24戦全勝(10KO)=に、元IBF王者で同級6位にランクされるスプリエル・マティアス(プエルトリコ)=22勝(22KO)2敗=が挑んだ一戦は、マティアスが判定勝ち。
初回、王座返り咲きを目指すマティアスはプレスを掛け前進。サウスポーのプエジョとの距離を詰めるが、目立ったパンチはなく、プエジョの放つ左ストレート、アッパーがマティアスを捕らえた。2回、マティアスがプレスを強めるが、ブロックを固めたプエジョは左ストレート、右フックで応戦。ヒットを奪う。
3回、強引に出て距離を潰すマティアスは左ボディから左右フック、アッパーと手数を増やす。しかし、プエジョも固いガードから左ストレート、アッパーを返した。4回、接近戦での攻防戦が続く。マティアスの左ボディ、左右フックに対し、プエジョは左をストレート、フック、アッパーと打ち分け応戦。
5回、前進するマティアスは接近戦で左右フック、アッパーで攻めるが、出鼻にプエジョの左ボディアッパー、ストレートが決り出す。6回、プエジョはマティアスの攻勢を上体の動きと、ブロック、足で交わし、距離が出来ると左ボディアッパーから、ストレート、フックを顔面へ送った。

7回、マティアスはひたすら前進。細かく手を出すが、プエジョも負けじと打ち返し、拮抗した戦いが続く。8回、前進するマティアスにプエジョは左右ストレートをヒット。マティアスは前に出てしつこく手を出すが、印象的なヒットはプエジョが上回る感じ。
9回、マティアスがプレスを強め、ボディ攻撃から右ストレート。しかし、プエジョも譲らず応戦。10回、マティアスがペースを上げる。押し込んで左右ボディからアッパー、フック。プエジョも左ストレート、右フックを返すが振りが大きくなった。
11回、プエジョがインサイドから右アッパーを突きあげ、左ストレート、右フックと思い切ったパンチを放ち、マティアスの攻勢を押さえる。最終ラウンド、前進するマティアスにプエジョは足を使い動きながら、左ストレート、フック、アッパーを当て、右フック。マティアスの連打をさえぎり試合終了ゴング。
またしてもプエジョがしぶといボクシングで勝利かと思われたが、公式スコアは115-113、115-113、114-114の2-0でマティアスに傾いた。