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11月7日(日本時間8日)、米・フロリダ州 レイクランドのRP ファンディング・センターで開催されたPro Box・プロモーション興行で行われた、世界バンタム級ランカー対決。WBO世界バンタム級9位、IBF13位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)=20勝(15KO)5敗=と、IBF世界同級12位カツマ・アキツギ(米)=13戦全勝(3KO)=の一戦は、アキツギが7回TKO勝ち。

サウスポーのアキツギはジャブを突き前進。左ストレートを狙う。対するアストロラビオは右ストレートを上下に伸ばすスタート。2回、攻めるアキツギの左ボディが決まるとアストロラビオは脆くもダウン。3回、優位に立ったアキツギはジャブからの左ストレートとボディ打ちで攻勢。

4回、開始と共にアストロラビオが右ストレート、左フックと打って出るが、アキツギの左ボディで動きが止まると右ボディでまたもやダウン。再開後、アストロラビオのボディを攻めたアキツギは、右ボディを決めこのラウンド2度目のダウンを奪う。ここも立ったアストロラビオは、アキツギの集中砲火を浴びながらも何とかラウンド終了ゴングに逃げ込んだ。

5回、アキツギは右目上をカットするが、コンパクトな連打と左ボディでアストロラビオを攻め立てる。6回、アキツギのいきなりの左ボディアッパーでアストロラビオは、またもやあっけなくダウン。迎えた第7ラウンド、アキツギの連打からのボディショットに耐えていたアストロラビオに、アキツギの左ボディストレートが決まるとこの試合5度目のダウン。

Katsuma Akitsugi vs. Vincent Astrolabio
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レフェリーはノーカウントで試合をストップ。和歌山県生まれのアキツギが快勝で世界上位ランカーを撃破。アストロラビオはボディの弱さを完全に露呈。あそこまでボディが弱いとは、まったくもって驚きました。

メインカードのウェルター級10回戦。IBF世界同級10位、WBO11位ニクラス・フラズ(プエルトリコ)=15勝(10KO)2敗=と、デランテ・”タイガー”・ジョンソン(米)=16戦全勝(7KO)=の一戦は、ジョンソンが4回TKO勝ち。

3回終了間際、ジョンソンの右ストレートでフラズはダウン。4回、反撃の姿勢を見せたフラズだったが、ジョンソンの右ストレートで再びグラり。すかさず追撃のジョンソンは、連打でフラズに攻めかかり強烈な右ストレートをヒット。追撃の右でキャンバスへ落下したフラズは何とか立ち上がったが、足元定まらず試合はストップされた。

ライト級8回戦には36歳の元WBA世界スーパーフェザー級王者レネ・アルバラード(ニカラグア・60.8キロ)=36勝(22KO)16敗=が出場。ドミニク・ヴァレ(米・60.8キロ)=11戦全勝(7KO)=と対戦したアルバラードは、初回から積極的に前進。距離を詰めボディ攻撃から左フック。

180センチの長身ヴァレはロングレンジからの右ストレート、左ボディで応戦。3回、ヴァレはアルバラードをロープ際に押し込み連打で攻勢。4回以降、ヴァレは離れてはジャブ、右ストレート。接近戦ではコンパクトな連打で主導権を握る。右目上をカットしたアルバラードは最後まで前に出たが、ヴァレのストレートパンチとショート連打が上回り試合終了。

判定(80-72、80-72、79-73)は文句なくヴァレで、25歳の新鋭がキャリア豊富な元世界王者相手のテストマッチを無難にクリア。今後が注目される。

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