3月29日(日本時間30日)、メキシコ・カンクンで開催された、ゴールデン・ボーイ・プロモーション主催興行のメインイベント。WBC暫定世界ライト級タイトルマッチ。暫定王者ウィリアム・セペダ(メキシコ)=32戦全勝(27KO)=に、元IBF世界スーパーフェザー級王者で同級2位にランクされるテビン・ファーマー(米)=33勝(8KO)7敗1分1NC=が挑んだダイレクトリマッチは、セペダが判定勝ち。

サウスポー同士の対戦。大声援に送られたセペダは積極的に前進。動くファーマーを追い連打で押し込む。ファーマーは回り込み左カウンターを狙う。2回、セペダは押し込んでボディ連打。ファーマーは後退し動きが止まる。3回、前に出るセペダはボディ連打。ファーマーは右アッパーを突きあげた。

4回、ガードを固め体ごと突進するセペダは、徹底的にファーマーのボディを狙う。ファーマーもボディを打ち返し、左アッパーを返す。5回、セペダがボディ打ちからの激しい連打でファーマーを追い込む。動きが止まったファーマーだが、左アッパーを返し窮地を脱した。

6回、押し込んでボディ打ちから連打を放つセペダに対し、ファーマーも守勢に回りながらコンビネーションを返す。7回、セペダはジャブから右ボディを中心に連打。しかし、さすがに手数は減った。ファーマーは下りながらも右アッパー、左ストレート。

8回、ファーマーは距離を取り、ジャブ、左アッパー。セペダも強引な接近戦には持ち込まず、左右ストレートを放つ。9回、追うものの手数が減ったセペダの出鼻に、ファーマーはジャブ、右フック、左アッパーを合わせる。10回、ファーマーが距離を保ち左アッパーをヒット。セペダに強引な攻めはなく、ファーマーが単発ながらヒットを奪う。

11回、セペダはワン・ツーから右ボディを決めるも後続がなく、ファーマーは動いて軽いながらも速いパンチをヒット。最終ラウンド、ファーマーの左ストレートでセペダはグラり。それでもセペダは体ごと前進。攻勢に出るがファーマーは巧みなボディワークでパンチを外し、速いコンビネーションを飛ばした。

公式スコアは116-112、115-113、114-114。両者は昨年11月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのザ・ヴィニューで対戦し、ファーマーが4回にダウンを奪うも、セペダが95-94、95-94、94-95のスプリット判定勝ちで、暫定王座を獲得していた。

再戦でもセペダの激しく強引なアタックを、うまく交わし切ったファーマーだが、勝ち切るにはもう一つ足りなかった。