ヨルデニス・ウガスvsマリオ・バリオス 「結果」 WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦

9月30日(日本時間10月1日)、米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催された、WBC世界ウェルター級暫定王座決定戦。同級2位ヨルデニス・ウガス(キューバ)=27勝(12KO)5敗=と、同級4位マリオ・バリオス(米)=27勝(18KO)2敗=の一戦は、バリオスが判定勝ち。スコアは118-107、118-107、117-108。

テクニックのウガスと、強打のバリオスの対戦は、ウガスが前に出てバリオスが受けに回る立ち上がり。左ジャブを中心に右を上下に散らすウガスがペースに乗るかと思われた第2ラウンド、バリオスの左ジャブがカウンターでヒット。思わず尻餅をついたウガスは苦笑いだが、ここから試合は動いて行った。

3回、ウガスが攻勢を強めると、4回は開始からバリオスが圧力を強め、互いのパンチが交錯するシーンが増えて行った。中盤、バリオスの速くて強い左ジャブが冴えるが、ウガスも右カウンターを打ち込む。しかし、バリオスは下がりながらも左ジャブを当て、ボディから右へ繋げた。

終盤、37歳のウガスは前に出るがジャブを貰い、右の命中率は下がって行った。第10ラウンド、開始回早々、ウガスの右目の腫れが大きくなりドクターチェックが入る。続く11回にもドクターチェックが入ったウガスは、右目が完全に塞がった。

最終ラウンド開始後にもウガスにドクターの検診が入ったが試合は続行。しかし、ラウンド中盤、バリオスの左フックがカウンターで決まるとウガスはダウン。バリオスはKOを狙ったが、ウガスは2度マウスピースを吐き出しながらも(減点1)最後まで戦い抜いた。強打のイメージが強いバリオスだが、左ジャブを中心にした丁寧なボクシングで、ウガスのカウンターを封じ完勝。

boxing master

金元 孝男(かなもと たかお)。1960年生まれ、静岡県出身。元協栄ボクシングジム契約トレーナー 。ジャパン・スポーツ・ボクシング・クラブ・マネジャー。輪島功一選手の試合をテレビで観たばっかりに16歳で上京。プロボクシングの世界へ。1978年のプロデビュー。引退後はハワイの伝説のトレーナー、スタンレー・イトウ氏に師事。ハワイ・カカアコ・ジムで修行。協栄ジムでは元WBA世界スーパーバンタム級王者佐藤 修 、元WBA世界フライ級王者坂田健史らをアシスタント・サポ-ト。

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