8月10日(日本時間11日)、米ニューメキシコ州アルバカーキ、ティンレー・コロシアム。IBF世界フェザー級タイトルマッチ。王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)=30勝(17KO)2敗=vs元WBO世界スーパーバンタム級王者・同級10位アンジェロ・レオ(米)=23勝(11KO)1敗=。トップランク興行。
30歳のレオは地元での世界挑戦に気合が入る。
4度目の防衛戦を迎えたロペスは余裕を漂わせリングイン。レオは眼中になく井上尚弥(大橋)選手のフェザー級転向を心待ちにし、対戦アピールを続けていた。
試合開始。ロペスはいつものようにワイルドな強打を飛ばしていく。
レオはロペスの強打にコンパクトなパンチで対抗。
レオの喰い下がりの前にロペスは次第に疲労の色を浮かべていく。
ロペスの迫力あるパンチにもレオは動じず、手数を増やして行った。
パワーのロペスと、テクニカルなレオ。互いに譲らぬ展開が続いた。
第10ラウンド。このままもつれ合い判定まで行くかと思われた試合は、衝撃的な結末を迎える。
レオの左フックで倒れたロペスはキャンバスへ横たわったまま、アーニー・シャリフ(米)主審のテンカウントを聞いた。
KOタイム10回1分16秒。
歓喜の新王者レオ。
9回までのスコアは86-85、86-85レオと、86-85ロペスと競り合っていた。
会心のKO勝利で2階級制覇に成功したレオは、戦前からスーパーバンタム級王座の初防衛戦で敗れた相手、スティーブン・フルトン(米)=21勝(8KO)1敗=へのリベンジマッチを希望。IBF同級の指名挑戦者決定戦は、8月24日に大阪・大和アリーナで同級2位レラト・ドラミニ(南アフリカ)=20勝(11KO)2敗=と、同級3位亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)4敗=選手で行われる事が決まっている。レオの防衛ロードに注目。