スーパーライト級8回戦。元WBA&IBF世界スーパーウェルター級王者フェルナンド・バルガス2世、エミリアーノ・バルガス(米)=11戦全勝(9KO)=vsラリー・フライヤーズ(米)=13勝(5KO)6敗1分=。9月20日(日本時間21日)、米・アリゾナ州グレンデール、デザート・ダイヤモンド・アリーナ。

バルガスの強烈な左アッパーがフライヤーズを襲う。

バルガスのパンチで鼻から出血しながらも、フライヤーズはしぶとく喰い下がり試合を盛り上げた。

4回、バルガスは多彩な左パンチから右ストレートを決め、フライヤーズを追い込む。

5回、バルガスは右拳を痛めたそぶりを見せたが、左フックをボディから顔面に決めるとフライヤーズはダウン。ラウル・カイズJr(米)主審は即座に試合をストップした。TKOタイム5回1分23秒。

終始慌てることなく、冷戦な試合運びを見せたエミリアーノは、パワー、スピード、正確さ共に、まだ20歳とは思えないパフォーマンスを見せつけ、将来のスーパースター候補である事を証明。この試合を観た東京五輪ライト級銀メダリストで、WBC、IBF、WBO世界ライト級3位にランクされるキーショーン・デービス(米)=11勝(7KO)無敗1NC=が、エミリアーノを罵倒。「親父も息子もまとめてやっつけてやる!」と息巻いているが、ファン、関係者はエミリアーノがもう少しキャリアを積んで戦えば、デービスはかなわないだろうという見方で一致している。今後のステップ・アップに注目。