WBC世界ミニマム級王座統一戦。王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)=40勝(24KO)1敗=vs暫定王者重岡優大(ワタナベ)=7戦全勝(5KO)=。10月7日、東京・大田区総合体育館。8月に行われた入札で、亀田プロモーションが21万3千ドル(約3千20万円)で、タイ陣営の17万ドル(約2410万円)を押え興行権を獲得。自国から出て戦う事になったパンヤと、雌雄を決する事になった重岡選手は気合十分。
パンヤは4月16日に東京で重岡選手と戦う事が決まっていたが、試合12日前に急病(インフルエンザ)を理由に試合をキャンセル。病み上がり?のパンヤは、6月28日にタイ・ラヨーンで田中教仁(三迫)選手を相手に防衛戦を行い8回TKO勝ち。「勝つ自信はある」と、東京に乗り込んで来た。
試合はサウスポーの重岡選手がジャブでパンヤの出鼻を押え、左ストレートを顔面に、左アッパーをボディに打ち込み主導権を握って行った。
右を上下に打ち分け、逆転を狙うパンヤだが、重岡選手はパワーパンチで突き放した。
勝者は重岡選手。公式スコアはクレイグ・メトカーフ(カナダ)119-109、クリス・ミリオーレ(米)119-109、ウンベルト・オリバレス(メキシコ)117-111で、いずれも重岡選手。
重岡優大、銀次郎選手の兄弟が同時に正規チャンピオンになり、プロモーターの亀田興毅氏もうれしさを隠せない。強気の優大選手は試合直後、WBO王者オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)=8戦全勝(6KO)=との王座統一戦を希望。これは是非実現してほしい好カードで、今後の動向に注目。