11月16日(日本時間17日)、米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナ。WBC世界ライト級王座決定戦。同級1位シャクール・スティーブンソン(米)=20戦全勝(10KO)=vs同級6位エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)=16勝(14KO)1敗=。

サウスポー同士の対戦は両選手共に慎重な立ち上がり。スティーブンソンは自分からは仕掛けず、好戦的なサントスも簡単には前に出られない。

第4ラウンド、サントスは重心を下げジャブを上下に打ち分け前進。左を叩きつけるチャンスを狙った。

互いに手数少なく探り合う展開が続いたが、第5ラウンドまでは僅かに勝ったサントスの積極性がポイントを引き寄せていた。しかし6回以降、スティーブンソンは圧力を強め、ジャブを突き、アクションの少ない試合の流れを変えた。終盤に入り、さらに圧力を強めたスティーブンソンはジャブを多用、ポジションを変え、サントスに攻撃の機会を与えなかった。

WBC立会人はジョアンナ・アギラー(米)。

3階級制覇を成し遂げ、群雄ひしめき合うライト級のビッグマッチ戦線の主役に躍り出たスティーブンソンに笑顔はなかった。

公式スコアはティム・チータム(米)116-112、デビッド・サザーランド(米)115-113、スティーブ・ワイスフェルド(米)116-112でいずれもスティ―ブンソン。