2023年12月31日、東京・大田区総合体育館。フェザー級ノンタイトル10回戦。東洋太平洋同級王者・WBC世界同級12位 堤 駿斗(志成)=3戦全勝=vsWBA世界同級15位ルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ)=11戦全勝(9KO)=。

初回。 堤選手は左ジャブから右アッパー、左ボディでベンチャーラに迫った。

ベンチャーラも左ボディで仕掛けるが、堤選手も負けじと左ボディを返した。

第2ラウンドは接近戦。ベンチャーラも強打で堤選手に迫ったが、堤選手はタイミングよく右アッパー、左ボディを決め優勢。

堤選手の正確な右アッパーが、再三ベンチャーラの顎を跳ね上げた。

第3ラウンド、堤選手の左フックでベンチャーラはダウン。

ベンチャーラは立ち上がり試合再開。

堤選手の左ボディから右フックが決まりベンチャーラがキャンバスへ崩れ落ちると、ビニー・マーチン主審はノーカウントで試合をストップ。

TKOタイム第3ラウンド2分14秒。

衝撃的なTKOでWBA15位ベンチャーラを撃退した堤選手はプロ初のKO勝利。「5ラウンド以内に倒すのを自分に課していた。そこはしっかりクリアできた」と喜びのコメント。アマ13冠の記録を引っ提げてプロ入りした堤選手は、国内最速となる3戦目で東洋太平洋王座を奪し、4戦目で無敗の世界ランカーを破った。2024年は「世界タイトルに、いつでも行けるぞという実力と、世界のトップランカーの選手に勝てるように」と、力を込めた。