2023年12月31日、東京・大田区総合体育館。バンタム級ノンタイトル10回戦。元WBC世界フライ級王者・WBO世界バンタム級5位、WBA7位、IBF12位比嘉大吾(志成)=20勝(18KO)2敗1分=vsWBC世界同級5位ナワポン・カイカンハ(タイ)=58勝(48KO)3敗1分=。
32歳のナワポンは、8月26日にタイ・バンコクで行われたWBC世界バンタム級挑戦者決定戦で、ビンセント・アストロラビオ(比)=19勝(14KO)4敗=に11回TKO負けを喫して以来の再起戦。比嘉選手は左フックを上下に打ち込み、右ストレート、アッパーを打ち込む好スタート。
身長で上回るナワポンも負けじとボディを叩き、右アッパーを突き上げ反撃。序盤から消耗戦の行方を呈した。
ナワポンの右が比嘉選手を襲い、一瞬ヒヤリ。「効かされた」(比嘉選手)
迎えた第4ラウンド、比嘉選手は開始からギアを上げ攻勢を強める。
右ストレートを決め、ナワポンを棒立にさせた比嘉選手の右アッパーからの左ボディが、ナワポンのストマックに直撃。
ナワポンはたまらずキャンバスへ崩れ落ちた。
ナワポンは立ち上がる事が出来ず、染谷路朗主審のテンカウントを聞いた。
KOタイム4回2分29秒。
豪快なKOで世界ランカー対決を制した比嘉選手は、「効かされたんですけど、勝ててよかった」と試合を振り返り、今後期待される世界挑戦に付いては、「選ぶ権利はないので、チャンピオン次第」。選ばれれば誰とでも対戦する姿勢で、2階級制覇を賭けたチャレンジマッチの実現を待つ。