WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=21勝(13KO)1敗=は、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=のトレーナー、エディ・レイノソが自身のチームに加わることを発表。今後は実父のテオフィモ・シニアと共に、ロペスのトレーニング・キャンプに参加する事になった。」

ロペスは2021年11月27日(日本時間28日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで、ジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=21勝(10KO)3敗=に12回判定で敗れ、IBF、WBO世界ライト級&WBAスーパー王座を失った後も、レイノソの指導を受けるプランが浮上した事もあった。

カンボソスJrに敗れた後、スーパーライト級に転向したロペスは、昨年6月10日(日本時間11日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで、ジョシュ・テイラー(英)=19勝(13KO)2敗=が保持していた、WBOスーパーライト級王座を攻略し、2階級制覇に成功。

今年2月のジャメイン・オルティス(米)=18勝(9KO)2敗1分=との初防衛戦では、オルティスの技巧の前に強打は空転。際どい攻勢勝ちとなり、ファンの期待を裏切った。6月29日(日本時間30日)に米・フロリダ州マイアミのジェームス・L・ナイト・センターで行われたV2戦では、8位にランクされていた35歳のスティーブ・クラゲット(カナダ)=39勝(27KO)8敗2分=と対戦。KOが期待された一戦で、試合全般を支配したものの、見せ場を作れないまま最終ラウンド終了ゴングを聞き、評価を落としている。

ロペスはスーパーライト級での4団体王座統一と、ウェルター級に転向し3階級制覇を達成する事を目標に掲げ、最近ではフリーエージェントを目指す動きを示している。レイノソの加入により、「私のコーナーには2人のエディ・ファッチ(年間最優秀トレーナー)賞受賞者がいる」とご満悦だが、スーパーライト級転向以来、低迷を続けるロペスに対するファン、関係者の意見は厳しい。

ジョージ・カンボソスJr マッチルーム・ボクシングと契約

元WBO、IBF世界ライト級&WBAスーパー王者で、現在、IBF7位、WBO8位にランクされるジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=21勝(10KO)3敗=が、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングとプロモート契約を締結。今後はディベラ・エンターテインメント、フェロシャス・プロモーションと共に共同プロモートされる事になった。

5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで行われた、IBF世界ライト級王座決定戦で、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)=19勝(13KO)3敗=に11回2分49秒TKO負けを喫して以来、リングを遠ざかっているカンボソスJrは、来年2月にオーストラリアで開催されるDAZN放映興行のメインカードでリング復帰を予定。

対戦相手はIBF世界スーパーライト級12位マチュー・ジェルマン(カナダ)=25勝(10KO)2敗1分=が有力で、勝てばマッチルーム・ボクシングが契約するIBF世界同級王者リアム・パロ(オーストラリア)=25戦全勝(15KO)=への挑戦が実現に近づく。

パロは12月7日(日本時間8日)にプエルトリコ・サンファンのロベルト・クレメンテ・コロシアムで、同級1位リチャードソン・ヒッチンズ(米)=18戦全勝(7KO)=と初防衛戦を行う事が決まっており、パロがV1に成功すれば、2025年度中にオーストラリアで、パロvsカンボソスJrの同胞対決実現は確実と見られている。