元2階級制覇王者で現在、WBC世界スーパーバンタム級3位、WBA4位、WBO6位にランクされるルイス・ネリ(メキシコ)=35勝(27KO)2敗=のリング復帰は、2月22日(日本時間23日)にメキシコで開催される、サンフェル・プロモーション興行で行われる事が決定。試合会場、対戦相手はまだ発表されていない。
昨年5月6日に東京ドームで井上尚弥(大橋)=28戦全勝(25KO)=選手の持つ4団体統一世界スーパーバンタム級王座に挑み、初回にダウンを奪うも6回TKOで敗れたネリは、12月14日(日本時間15日)にホームタウンのメキシコ・ティファナでリング復帰が予定されていたが、延期されていた。
30歳のネリは井上選手に敗れた後、フェザー級転向を表明。WBA世界フェザー級3位にランクされたが、一度も試合することなく撤回。今後もスーパーバンタム級で戦い、井上選手が階級上げた後の、後釜王座を狙う考えを明かにしている。
井上選手は1月24日に東京・有明アリーナで、WBO11位にランクされる金藝俊=キム・イェジョン(韓国)=21勝(13KO)2敗2分=との防衛戦が決定。これに勝てば、4月に米国でWBC1位デビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=と戦い、その後はWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)=12勝(9KO)1敗=との対戦が有力視されている。
ピカソが井上選手に敗れた場合、前IBF世界同級&WBAスーパー王者で2位のマーロン・タパレス(フィリピン)=39勝(20KO)4敗=、3位ネリが繰り上がりとなり、井上選手の王座返上後に両者による王座決定戦の開催が目論まれている。
しかし、井上選手のフェザー級転向は早くても来年と見られ、ネリは調整試合を挟みながら、その時を待つ事になるが、スーパーバンタム級ではウェイト調整がきつくなっている事もあり、悩ましい時間を過ごすことになりそう。
約9ヶ月ぶりに行われる再起戦。ネリは「再び世界タイトルを賭けて戦うためにベストな状態に戻す」との決意を顕にしているが、まずは間もなく発表される対戦相手にが注目。