WBA世界スーパーライト級王者ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)2敗=に、同級5位ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(米)=17勝(17KO)1敗=が挑むタイトル戦は、3月1日(日本時間2日)に米・ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで開催される、プレミア・ボクシング・チャンピオンズ興行で行われる事が正式発表。

25歳のサウスポー、バレンズエラは昨年8月3日(日本時間4日)に米・ロサンゼルスのBMO・スタジアムで、イサック・”ピットブル”・クルス(メキシコ)=26勝(18KO)3敗1分=を大番狂わせの12回判定で破り、世界王座を獲得。今度が初防衛戦となる。

28歳のラッセルは、昨年6月15日(日本時間16日)に米・ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた、WBC世界スーパーライト級暫定王座決定戦で、アルベルト・プエジョ(ドミニカ)=23戦全勝(10KO)=に、118‐108、112-115、113-114(9回、プエジョはホーディングで減点1)のスプリットの判定で敗れて以来の再起戦。

ラッセルは今度もプエジェ戦同様、サウスポーとの対戦となる。バレンズエラはクルス戦で以前とは見違えるような、安定したボクシングを見せており、以後の伸びしろを期待させた。この試合の勝者は、同級1位のオフィシャル・チャレンジャー、平岡アンディ(大橋)=24戦全勝(19KO)=選手の挑戦を受ける事になる。

同日のメインカードはWBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30戦全勝(28KO)=に、WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗1分=挑むタイトル戦で、放映はAmazon Prime Video PPV。

メインイベンターの万一の代役として、元WBC世界フェザー級王者で、現在、WBC世界スーパーフェザー級2位、WBO3位、WBA5位、IBF世界ライト級6位にランクされるマーク・マグサヨ(フィリピン)=27勝(87KO)2敗=が用意されている。

Amazon Prime ボクシング放映見送り決定

アル・ヘイモンが主導するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)は、2015年に複数のテレビ局と契約を結んでスタート。しかし2017年までにShowtimeを除いた全てのテレビ局の放送が終了。Showtimeも2023年12月にボクシング中継から撤退し、昨年3月からAmazon Prime Videoにより放映されていた。

契約は複数年と伝えられていたが、Amazon Prime Videoは2025年前半以降の契約延長見送りを決定。今後、PBCはDAZNの株式の約10%を取得するまでに至った、”リヤド・シーズン”を推進する、サウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣と手を組み、DAZNでの放映を中心に活動して行く可能性が高くなった。

これが実現すると、ほとんど全ての世界の有力プロモーターが、”リヤド・シーズン”に揃う事になり、これまで以上に好カード連発となる事は必至。正式決定が待たれます。