2月22日(日本時間23日)、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで開催された”リヤド・シーズン”。WBC世界ミドル級タイトルマッチ。王者カルロス・アダメス(ドミニカ)=24勝(18KO)1敗=に、同級1位の指名挑戦者ハムザ・シーラーズ(英)=21戦全勝(17KO)=が挑んだ一戦は、12回引き分け。
初回、英国期待、25歳のシーラーズは191センチの長身から速いジャブを突き、揺さぶりを掛けるアダメスの前進をストップし、機を見て左フック、右ストレート。2回、アダメスはジャブから右ボディストレートで前進。顔面への右ストレートをヒット。シーラーズは足を使い動きながら、ジャブ。ワン・ツー。
3回、上体を揺らしジワリと前に出るアダメス、足を使い回り込むシーラーズ、共に手数は少なく偵察戦が続く。4回、シーラーズは動いてジャブから左ボディをヒット。アダメスはジャブで前進を阻まれ、手数が出ない。5回、アダメスがプレスを強め、ボディ攻めから突破口を開こうとするが、シーラーズはガードを固めリングを回る。終了ゴング前、シーラーズが連打を見せた。
6回、頭を付けて打ち合う時間が増えた。しかし、シーラーズのブロックは固く、アダメスは攻めあぐねる。シーラーズは左アッパーを突きあげ左フック。7回、シーラースがジャブでアダメスの出鼻を抑え、接近戦では固いガードから右アッパーを飛ばす。
8回、追うアダメスの右ストレートがクリーンヒット。連打で攻め込むが、シーラーズも右ストレートを返す。9回、アダメスがプレスを掛け、上下にパンチを散らし前進。シーラーズは後退しながらジャブ、左右アッパーを放つが空を切る。10回、シーラーズはジャブから右ストレート、左フックと打つが浅い。攻勢をかけるアダメスは踏み込んで右ストレート。
11回、ここまで受け身に回っていたシーラーズが自ら打って出て、右アッパーから左ボディをヒット。アダメスはジャブを上下に散らし、右ストレート。最終ラウンド、シーラーズはジャブから右ストレート、左フック。アダメスは上下への連打から右フック、右アッパーをヒット。互いに譲らぬ展開のまま、試合終了ゴングを聞いた。
公式スコアはバリー・リンデンマン(米)118-110アダメス、グイド・カヴァレリ(イタリア)115-114シーラーズ、オマール・ミントゥンSr(メキシコ)114-114。