4月上旬の日本開催をメドに交渉が継続されていた、前WBA世界スーパーフライ級王者で、現在6位にランクされる井岡一翔(志成)=31勝(16KO)3敗1分=選手と、WBA世界同級王者フェルナンド・”プーマ”・マルティネス(アルゼンチン)=17戦全勝(9KO)=の再戦は、5月11日に東京・大田区総合体育館で開催される。

両者は昨年12月31日に東京・大田区総合体育館で開催が決りながら、マルティネスのインフルエンザ罹患により、試合前日に急遽中止となっていたが、両陣営は再スケジュールに向けて交渉を開始させていた。

マルティネスにはWBC世界同級王者ジェシー・ロドリゲス(米・帝拳)=21戦全勝(14KO)=とプロモート契約を締結する、マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンが、ロドリゲスとマルティネスによる王座統一戦を実現させる意向を明らかにしていたが、マルティネス陣営は井岡選手との試合をキャンセルした事を潔くとせず、井岡選手との対戦を優先させた。

井岡選手は昨年7月7日に東京・両国国技館で行われたIBF王者マルティネスとの対戦で、12回108-120、111-117、112-116のスコアで敗れWBA王座から陥落したが、再起を決意しマルティネスとのダイレクトリマッチを熱望していた。

マルティネスとのリベンジマッチは、不退転の決意で王座返り咲きを誓った井岡選手が、選手生命を賭けた戦いとなる。正式発表は今月下旬に行われる。