3月22日にオーストラリア・シドニーのクドスバンク・アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング&ディベラ・エンターテインメント共催興行のメインイベント。元WBO、IBF世界ライト級&WBAスーパー王者で、IBF世界スーパーライト級3位にランクされるジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)=21勝(10KO)3敗=と、ジェイク・ウィリー(オーストラリア)=16勝(15KO)1敗1NC=の12回戦は、カンボソスJrが判定勝ち。スコアは117-111、117-111、115-113。

初回から左フックを好打し試合をリードしたカンボソスJrだが、その後は試合8日前に極度の疲労により緊急入院した、IBA世界スーパーライト級王者ダウド・ヨルダン(インドネシア)=43勝(31KO)4敗1NC=に代わって、カンボソスJrと対戦する事になったウィリーの頑張りの前に、ポイント差ほどのパフォーマンスを見せる事は出来なかった。

セミファイナル。WBC女子世界フェザー級タイトルマッチ。王者スカイ・ニコルソン(オーストラリア)=12戦全勝(1KO)=に、同級1位ティアラ・ブラウン(米)=18戦全勝(11KO)=が挑んだ一戦は、ブラウンが判定勝ちで新王者。

身長で4センチ、サウスポーの王者ニコルソン上回るブラウンは、初回からプレスを掛け前進。接近しては揉み合う展開となり、両者決め手に欠いたまま試合は終了。公式スコアは96-94、97-93ブラウンと、96-94ニコルソンのスプリット。

WBA女子世界バンタム級タイトルマッチ。王者チェルネカ・ジョンソン(オーストラリア)=16勝(6KO)2敗=に、前王者ニーナ・ヒューズ(英)=6勝(2KO)1敗=が挑んだダイレクトリマッチは、ジョンソンが7回TKO勝ち。両者は昨年5月12日にオーストラリア・パースのRACアリーナで対戦し、98-92、96-94、95-95のスコアでジョンソンが勝利して以来の再戦だったが、初回から積極的に出たジョンソンの前にヒューズは苦戦。

後手に回ったヒューズは5回にはホールディングで減点を取られ、7回、ジョンソンの左フックを受けクリンチとなると、唐突にヒューズコーナーからタオルが投げ入れられ、試合はストップとなった。

IBF世界ライトヘビー級7位、WBC9位イマーム・ハタエフ(オーストラリア)=9戦全勝(9KO)=と、ドゥルバル・エリアス・パラシオ(アルゼンチン)=14勝(11KO)3敗=の10回戦は、ハタエフが判定勝ち。スコアは99-89、99-89、98-90(第5ラウンド、ハタエフはローブローで減点1)。公式スコアは大差となったが、ハタエフはパラシオの固いブロックと右パンチに苦しみ、左目を塞がれる苦闘の末の勝利だった。