WBCは世界スーパーミドル級1位クリスチャン・ムビリ(フランス)=28戦全勝(23KO)=と、同級2位ディエゴ・パチェコ(米)=23戦全勝(18KO)=による、同級世界王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=への指名挑戦者を決める決定戦の入札を、4月8日(日本時間9日)に開催する事を発表。
WBOランキングでは1位にパチェコ、2位にムビリがランクされており、既に両陣営はWBO暫定王座決定戦の可能性もある、挑戦者決定戦の交渉を開始しており、パチェコをプロモートするマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは試合開催地を米・ロサンゼルスかラスベガスを希望。
ムビリをプロモートするアイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントのカミーユ・エステファは、カナダケベックシティでの開催を主張。パチェコ陣営に40万ドルのオファーを送った事を明らかにしている。
IBF世界同級3位にランクされていたムビリは、同級4位ケビン・レレ・サドジョ(フランス)=24戦全勝(21KO)=との、IBF世界同級王座への挑戦者決定戦を指令され、1月30日(日本時間31日)に行われた入札では、サドジョ陣営のY12ボクシングが87万8千ドル(約1億3530万円)で、ムビリをプロモートアする、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントの、76万7千ドル(1億1820万円)を上回り落札に成功。
Y12ボクシングはフランス・パリで試合を開催する意向だったが、ムビリ陣営は出場を辞退。これを受け、ムビリのIBFランキングは12位まで後退している。
WBOよりも先に入札スケジュールを明確にしたWBC。ムビリはWBAでも1位にランクされているが、パチェコとの交渉にどう動くか。また、パチェコがWBC挑戦者決定戦への出場を辞退した場合は、ムビリと同じくアイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントと契約する、同級3位オスレイス・イグレシアス(キューバ)=13戦全勝(12KO)=に出番が回って来る。今後の動向に注目。