WBO世界ライト級王者キーショーン・デービス(米)=13勝(9KO)無敗1NC=に、同級13位エドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ)=16勝(14KO)2敗=が挑むタイトル戦は、6月7日(日本時間8日)に米・バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナで開催される、トップランク興行のメインイベントで行われる事が正式発表。

2月14日(日本時間15日)に米・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン・シアターで、デニス・ベリンチク(ウクライナ)=19勝(9KO)1敗=を圧倒。4回KO勝ちで世界王座を獲得したデービスの初防衛戦は、デ・ロス・サントスを挑戦者とすることで交渉が進められていたが、デ・ロス・サントスが報酬への不満を明らかにし頓挫しかけたが、両陣営は一夜にして対戦同意に達していた。

トップランクとプレミア・ボクシング・チャンピオンズは、互いに協力し合い好カードを提供して行くことで同意しており、デービスvsデ・ロス・サントスの一戦が一度は破談寸前まで行きながらも、一夜にして対戦同意に至ったのは、この新しい関係がもたらしたものだと評価されている。

初防衛戦が約1万1千人収容の地元会場で行われる事に決まったデービスは、凱旋防衛戦に自信満々。V1戦をクリアした後は、王座統一戦を希望。これに呼応するかのように、5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴで行われるIBF世界ライト級暫定王座決定戦に出場する、トップランクファイターのレイモンド・ムラタラ(米)=22戦全勝(17KO)=は、ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)=20勝(12KO)1敗=に勝ち王座を獲得した後、デービスとの対戦を希望している。

サウスポーのデ・ロス・サントスは、2022年9月4日(日本時間5日)に米・ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで、前WBA世界スーパーライト級王者ホセ・バレンズエラ(米)=14勝(9KO)3敗=に、ダウン応酬の激戦の末に3回KO勝ち。2023年11月16日(日本時間17日)に米・ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、WBC世界ライト級王座決定戦で、シャクール・スティーブンソン(米)=22戦全勝(10KO)=と対戦。拮抗した戦いを演じたが、12回判定負け(113-115、112-116、112-116)。再起戦が、即世界戦となる。

セミファイナルにはWBC世界ライト級4位、WBO8位アブドゥラ・メイソン(米)=18戦全勝(16KO)=が出場。世界戦経験者のジェレミア・ナカティラ(ナミビア)=26勝(21KO)4敗=と対戦。

メイソンvsナカティラのポスター

21歳のメイソンは、4月5日(日本時間6日)に米・ラスベガスのパームズ・カジノ・リゾートで開催されたトップランク興行で、カルロス・オルネラス(メキシコ)=28勝(15KO)5敗=に6回3分TKO勝ち。空位だったNABO&NABFライト級王座を獲得したばかり。

35歳のナカティラは2021年6月に行われたWBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦で、シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=に判定負け。しかし、2022年3月にはWBC世界スーパーフェザー級王座を失ったばかりのミゲル・ベルチェルト(メキシコ)=41勝(36KO)3敗=に、6回終了TKO勝ち。2023年は米国でムラタラ、エルネスト・メルカード(米)=17戦全勝(16KO)=に2連続KO負けを喫したが、昨年は地元リングで3勝(2KO)を挙げている。

また、メイソンはオルネラス戦後、WBA世界ライト級2位のフロイド・スコフィールド(米)=18戦全勝(12KO)=に対戦オファーを出したが、スコフィールド・シニアはファイトマネーとして250万ドルを要求。これは到底考えられない要求額で、このオファーは破談となった事が明らかになっている。