4月19日(日本時間20日)、英・シェフィールドのキャノン・メディカル・アリーナで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。WBCシルバー・スーパーライト級タイトルマッチ12回戦。王者でWBC世界同級1位、IBF10位、WBO11位にランクされるダルトン・スミス(英)=17戦全勝(13KO)=に、IBF世界同級14位のマチュー・ジェルマン(カナダ)=26勝(11KO)2敗1分=が挑んだ一戦は、スミスが判定勝ち。

プレスを掛けジワリとジェルマンを追うスミスは、第2ラウンド終了間際、左フックで先制のダウンを奪う。続く3回、スミスの右アッパーを受けたジェルマンは大きく腰を落とす。パワーの違いを見せつけたスミスは、中盤、ジェルマンのボディを狙い、動きを止めにかかる。

サークリングしながら時折放たれるジェルマンの右ストレート、左フックは効果なく、スミスは左フック、右アッパーを強振し押し込む。スミスが一方的にリードを広げる展開となった終盤も、ジェルマンは足を使いスミスの攻勢を凌ぐのに精一杯。

11回開始早々、スミスの左フック、右ストレートでジェルマンはバランスを崩しダウン。しかし、再開後はまたもやサークリング。終了間際、スミスは「打って来い」と、苛立つ。最終ラウンド、スミスのローブローでジェルマンは倒れ込み、休憩が与えられ、スイスは減点1。残り40秒、スミスは左ストレートをカウンターで決めダウンを奪ったが、再開後、ジェルマンは再び動き、試合終了ゴングを聞いた。スコアは119-105、119-105、117-107。

スーパーフェザー級10回戦。3連敗中の元IBF世界フェザー級王者ジョシュ・ワーリントン(英)=31勝(8KO)4敗1分=と、アサド・アシフ・カーン(インド)=19勝(5KO)6敗1分1NC=の一戦は、ワーリントンが判定勝ち。スコアは99-89、99-90、97-91。

ワーリントンvsカーンのポスター

カーンは3月7日(日本時間8日)に英・ブライトンのブライトン・センターで、2連敗中だった元WBA世界フェザー級暫定王者マイケル・コンラン(アイルランド)=19勝(9KO)3敗=とスーパーフェザー級8回戦で対戦し、74-78(採点は主審のみ)の判定負けを喫していた。

カーン戦を前にワーリントンはコンランと今年後半に戦うプランが浮上。既に実現へ向け動いているが、コンランは夏にEBU欧州フェザー級王者でWBC世界同級8位、WBO14位のクリストバル・ロレンテ(スペイン)=20勝(8KO)無敗1分=との対戦を予定している。

ライト級10回戦。2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで、試合3日前に代打挑戦者を引き受け、シャクール・スティーブンソン(米)=23戦全勝(11KO)=が持つWBC世界ライト級王座へ挑戦し、9回TKO負けを喫した、ジョシュ・パドリー(英)=15勝(4KO)1敗=と、マルコ・クヴェタノヴィッチ(セルビア)=13戦全勝(6KO)=の一戦は、パドリーが左ボディを効かせダウンを奪い、5回1分13秒TKO勝ち。クヴェタノヴィッチは初の10回戦だった。