5月3日(日本時間4日)、サウジアラビア・リヤドのザ・べニューで開催された、”リヤド・シーズン”のメインイベント。WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=62勝(39KO)2敗2分=と、IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23戦全勝(9KO)=による、4団体王座統一戦は、カネロが判定勝ち。

初回、カネロはどっしりと構えプレスを掛け、足を使い動くスカルを見すえ、じっくりと追うがほとんど手は出さない。2回、カネロは左フック、右ボディ。終了間際には速い左右ボディブローを見せた。

3回、スカルはワン・ツーからスタート。強いプレスを掛け追うカネロは、左フックを強振。両選手共に極端に手数は少ない。4回、動いてジャブのスカルに対し、プレスを掛けるカネロは強いボディブロー。

5回、スカルはジャブから右アッパーをヒット。カネロは右トレートでボディを突き刺す。6回、カネロはスカルのボディへ強い左フック、右ストレートをヒット。左右に動くスカルは距離を保ちジャブ。

7回、カネロは徹底してスカルのボディを狙う。スカルはステップを踏み左右に動き、ジャブ、右ストレートを放つが届かない。8回、スカルは踏み込んで右ストレート。カネロは動くスカルを追うがなかなか止められず、両者共に手数が出ない。

カネロvsスカル

9回、開始早々、主審は両選手にファイトを即す。カネロは左ボディを差し込むがスカルの足は止まらず、サークリング。10回、スカルはステップを踏み、時折、ジャブ、右ストレート。カネロは強いボディブローを放つが、これもたまで、パンチが交錯するシーンはほとんどない。ラウンド終了後、カネロは首を傾げた。

11回、流れは変わらない。動くスカルが放つジャブ、右ストレートは届かず、追うカネロのボディブローも数えるほどしかない。最終ラウンド、カネロのボディ攻撃に対し、スカルは速いコンビネーションを返す。しかし、共に噛み合わないまま試合終了ゴングを聞いた。

公式スコアはダンレックス・タプダサン(フィリピン)119-109、ロン・マクナール(米)116-112、パブロ・ゴンサレス(スペイン)115-113。試合直後のリング上には、テレンス・クロフォード(米)が上がり、次にカネロと対戦する事が確認された。