ロシアのRCC・ボクシング・プロモーションは、7月5日(日本時間+4時間)にロシア・エカテリンブルクのDIVS・アリーナで、WBC世界スーパーミドル級12位、IBF14位パヴェル・シリヤギン(ロシア)=16勝(7KO)無敗1分=と、IBF世界同級9位、WBA10位パブロ・エセキエル・コルソ(アルゼンチン)=23戦全勝(20KO)=による、WBA同級ゴールド王座決定戦をメインとする興行の開催を発表。
31歳のシリヤギンは5月2日(日本時間3日)にベラルーシのブレストで、元世界ランカーのカルロス・ゴンゴラ(エクアドル)=22勝(17KO)4敗=を圧倒。今年初のリングで8回判定勝利を収めている。RCC・ボクシングは、シリヤギンvsコルソの勝者は、WBA、IBFのランキングトップに躍り出る事になるとしている。
同日は多数の世界ランカーが出場。WBA世界スーパーライト級2位カリトン・アグリバ(ロシア)=15戦全勝(9KO)=、WBA世界スーパーウェルター級3位マゴメド・クルバノフ(ロシア)=26勝(14KO)1敗=、WBA世界ブリッジャー級3位エフゲニー・ロマノフ(ロシア)=19勝(12KO)1敗=と、ヘビー級ゲオルギー・ユノビドフ(ロシア)=10勝(6KO)1敗=らが出場を予定している。
カネロ・アルバレス 史上初の10億ドル・ボクサーに

5月3日(日本時間4日)にサウジアラビア・リヤドのザ・べニューで開催された、”リヤド・シーズン”のメインイベントで行われた、WBC、WBO&WBAスーパー世界スーパーミドル級王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)=63勝(39KO)2敗2分=と、IBF世界同級王者ウィリアム・スカル(キューバ / ドイツ・ベルリン在住)=23勝(9KO)1敗=による、4団体王座統一戦のリング上には、リチャード・シェーファー(上写真左端)の姿があった。
スイスで育った元銀行家のシェーファーは、オスカー・デラホーヤに請われゴールデン・ボーイ・プロモーションに参加。GBPの設立時から10年以上CEO(最高経営責任者)を務め、デラホーヤの片腕的存在としてプロモーションやマッチメーク、経営と実務全般を取り仕切った。
短期間でGBPが世界的なプロモーションに成長したのは、シェーファーの手腕によるものであったが、出る杭は打たれるのことわざ通リ、デラホーヤとの関係は悪化。2014年6月にGBPを離れる事になる。これに対し、現役最強ボクサーと言われていたフロイド・メイウェザー(米)は、GBPとの関係を一切断つと宣言している。
その後、自らのプロモーションを立ち上げたりして来たシェーファーは、昨年6月、メイウェザー・プロモーションのCEOに就任していた。
そして・カネロがサウジアラビアの国家プロジェクト、リヤド・シーズンと4試合の契約を締結すると、カネロは17年前の17歳の時に初めて会ったシェーファーに連絡を取り、自身のビジネス・マネジャーに就任する事を要請。シェーファーはこれを快諾し、カネロのビジネスをサポートする事になった。
シェーファーは、「カネロは、私がこれまで会ったボクシング選手の中で、間違いなく最も賢いビジネスマンだ」と語り、来年、史上初の10億ドル(約1447億800万円)を稼いだボクサーになると断言してた。