WBC世界ライトヘビー級王者デビッド・べナビデス(米)=30戦全勝(24KO)=に、同級5位アンソニー・ヤード(英)=27勝(24KO)3敗=が挑むタイトル戦が、11月にサウジアラビア・リヤドで開催される”リヤド・シーズン”で、行われる事をサウジアラビアのトゥルキ・アラルシク大臣が認めた。

11月にリヤドで開催される”リヤド・シーズン”では、WBO世界ウェルター級タイトルマッチ。王者ブライアン・ノーマンJr(米)=28勝(22KO)無敗2NC=と、元2階級制覇王者でWBC世界同級1位、WBA2位にランクされるデビン・ヘイニー(米)=32勝(15KO)無敗1NC=戦に続、くカード決定となった。

暫定王者だったべナビデスは2月1日(日本時間2日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、WBA世界同級レギュラー王座を保持していたデビッド・モレル(キューバ)=11勝(9KO)1敗=に12回判定勝ち。

David Benavidez vs. David Morrell

この勝利により、2月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドで行われた、4団体統一世界ライトヘビー級タイトル戦で、王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=21(20KO)1敗=を12回判定で破り、雪辱を果たすと共に4団体統一王者となったドミトリー・ビボル(ロシア)=24勝(12KO)1敗=への、WBC指名挑戦者となり、WBCは両者の対戦を指令。

ビボルの弁護士パット・イングリッシュは、統一王者の防衛戦ローテーション・システムは、次はIBFが主管団体であると主張していることを指摘。何年も前に設定されたローテーション・システムを、WBCが守れない事に対し落胆しているとの書蘭をWBCのマウリシオ・スライマン会長に送り抗議。

アラルシク大臣も、「私はビボルvsベナビデスに興味はないし、入札にも参加しない」とのコメントを発し、WBCの決定に不快感を表していた。

しかし、ビボルは4月に入り交渉期限終了を前に、WBC王座を正式に返上。べテルビエフとの3度目の対戦を選択した。これを受けWBCはベナビデスを正規王者に昇格させている。

Dmitry Bivol vs. Artur Beterbiev 2

ビボルvsべテルビエフ3は、アラルシク大臣の手により開催される事が確実と見られているが、まだ具体的日程は出て来ていない。

そんな中、IBFはビボルに対し同級1位マイケル・アイファート(ドイツ)=13勝(5KO)1敗=との対戦を指令。IBFは昨年10月に行われたビボルvsべテルビエフの初戦で、べテルビエフが勝利した後、アイファートとの指名戦を指令。だが、すぐに再戦が決った為、例外としてビボルvsべテルビエフ2を承認していた。

ビボル陣営はアイファートには全く興味がなく、IBF指名戦が行われる可能性は限りなくゼロに近い。ビボルがIBF王座を放棄する事は確実で、アイファートと同級2位コナー・ウォレス(オーストラリア)=16勝(11KO)1敗=による王座決定戦が開催されるとの見方が強い。