WBA世界ライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)=30勝(28KO)無敗1分=が、米・フロリダ州マイアミ・デイド郡で逮捕。デービスは6月15日(日本時間16日)に元ガールフレンドの自宅外で、後頭部を殴り、顔面に平手打ちをしたとして、暴行容疑で告発されていたが、11日(日本時間12日)早朝、ナンバープレート認識装置により所在が当局にもたらされ、停止を求められた後、暴行容疑で逮捕された。

デービスは父の日に2人の子供を迎えに被害者宅を訪れが口論に発展。その後、暴力を振るい、被害者は唇の内側に軽い切り傷ができたとされている。被害者の女性は告訴状を提出し、受理されると、デービスには逮捕状が出ていた。現在、デービスはフロリダ州のターナー・ギルフォード・ナイト矯正センターに拘留されている。

デービスは約10年間に渡り、様々な理由で法律トラブルに明け暮れており、妊婦を負傷させた2022年のひき逃げ事件では有罪となった後、自宅謹慎条項に違反。今度が3度目の逮捕となるが、被害者の母親が携帯電話で口論の一部を撮影しており、デービスにとって良い状況ではない。

8月16日(日本時間17日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催が計画されていた、WBA世界スーパーフェザー級レギュラー王者ラモント・ローチ(米)=25勝(10KO)1敗2分=との再戦は、デービスの逮捕により、現状ではありえない状況となった。

Gervonta Davis vs. Lamont Roach Jr.

デービスはローチとの再戦の後、人気YouTuberのWBA世界クルーザー級14位ジェイク・ポール(米)=12勝(7KO)1敗=と、11月にエキシビション・マッチで対戦する事も同意に達していたが、このマネーファイトの実現も危ぶまれる。

8月の興行では、2階級制覇のWBC世界フェザー級王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=が、3階級制覇を賭けてWBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米)=23勝(12KO)3敗=に挑むタイトル戦も組み込まれる予定となっていた。

8月の興行開催に付いては、内定後、なかなか正式発表に至っていなかったが、デービスに逮捕状が出ていたことがその要因かもしれない。今のところプロモーターのプレミア・ボクシング・チャンピオンズは、デービスvsローチ再戦に対する声明を発表していない。