7月19日(日本時間20日)、米・ラスベガスのMGMグランドで開催された、パッキャオvsバリオスのアンダーカードに組み込まれた、WBC世界スーパーバンタム級1位アラン・デビッド・ピカソ(メキシコ)=31勝(17KO)無敗1分=と、元世界フェザー級ランカーの亀田京之介(TMK)=15勝(9KO)4敗2分=選手の一戦は、ピカソが判定勝ち。

初回、亀田選手はジャブから左フック、右ストレートと積極的にアタック。ピカソも固いガードからジャブ、左ボディ。終盤、ピカソは左フックをボディから顔面へヒット。2回、亀田選手がガードを固め前傾姿勢で前進。左フック、右オーバーハンドを振るうが、ピカソは固いブロックからジャブ・ワン・ツー、左ボディをヒット。

3回、ピカソが圧力を強め接近戦で左ボディ、右アッパーをヒット。亀田選手も左アッパーから右を決めたが、ピカソも右ストレートを返した。4回、ピカソはジャブを放ち、接近戦で左ボディから右アッパーを突きあげる。亀田選手のアウトサイドからのパンチは正確性に欠ける。

5回、亀田選手は足を使い動いてジャブ。ジワリと追うピカソはジャブで追い、左フックをヒット。コンパクトなワン・ツーも決めた。6回、亀田選手が距離を詰め左右フック。ピカソはワン・ツー、左ボディ、右アッパーをヒット。

7回、亀田選手が打って出るがピカソのガードは固く、接近戦で左ボディから左右アッパーをヒット。間が開くとすかさずワン・ツーを打ち込んだ。8回、ピカソの左フック、右ストレートで亀田選手は後退。連打で出るピカソに亀田選手も懸命に打ち返すが、打ち終わりを狙うピカソのブローはコンパクトで正確。

9回、亀田選手はセコンドからの下がるなの声を受け打って出る。しかし、ピカソは冷静に交わし、ワン・ツー、右アッパー、左ボディとうまく打ち分けた。最終ラウンド、ピカソは接近戦で左ボディから左右アッパーを突きあげる。亀田選手も最後まで喰い下がり手をだしたが、ピカソのショートパンチは巧く、正確だった。公式スコアは98-92、97-93、95-95の2-0。

David Picasso

中盤以降地力の差を見せつけたピカソは、4団体統一世界スーパーバンタム級王者井上尚弥(大橋)=30戦全勝(27KO)=選手が、12月に計画しているサウジアラビアでの試合の挑戦者候補に挙がっている。

亀田選手は2月22日(日本時間23日)にメキシコ・ティファナで、元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)=36勝(28KO)2敗=と激闘を演じた末に7回TKO負け。2戦連続での世界トップランカーとの対戦となったが、ピカソを喰って上位進出の野望達成はならなかった。