WBO、IBF世界ライトヘビー級&WBAスーパー同級王者ドミトリー・ビボル(ロシア)=24勝(12KO)1敗=は、主治医の勧めで、10年以上患っている背中の古傷の手術を受けた事を報告。「トレーニングキャンプのたびに悪化していたんだ。今は全てが順調で、もうだいぶ良くなったと感じている」と語ったビボルは、今後、トレーニング復帰まで6週間から8週間を要する見込みで、リングへの復帰は来年前半になる。
これを受けビボルはIBFに医療特例を申請。指令されている同級1位マイケル・アイファート(ドイツ)=13勝(5KO)1敗=との指名防衛戦期限の延長を求めている。
IBFは今後、ビボルから申請された医療特例に付いて裁定を下すと共にに、その間の王座のステータスをどうするかを決める事になるが、最近の動向からみてアイフォートと同級2位コナー・ウォレス(オーストラリア)=16勝(11KO)1敗=による暫定王座決定戦が開催される可能性が高い。

ビボルとの第3戦が決まらなかった、元4団体統一世界ライトヘビー級王者でWBA、WBC、WBO世界同級1位、IBF3位にランクされるアルツール・ベテルビエフ(ロシア→カナダ)=21勝(20KO)1敗=は、「第3戦を実現させるために全力を尽くしたが、相手はまたもや辞退を選んだ。私はもう十分待ったし、これ以上待つつもりはない」として、11月22日(日本時間23日)にサウジアラビア・リヤドのANB・アリーナで開催される、「Night of the Champions」への出場が決定。
デオン・ニコルソン(米)=22勝(18KO)1敗=との対戦が決まったが、同日のメインイベントでWBC世界ライトヘビー級5位アンソニー・ヤード(英)=27勝(24KO)3敗=の挑戦を受ける、同級王者デビッド・べナビデス(米)=30戦全勝(24KO)=が、ヤードに勝てば次はべテルビエフと対戦する事を示唆。
べナビデスは次戦の対戦相手としてベテルビエフが提示された場合、「断れない。100%準備は完了」と語っており、リヤドで両者が揃って勝利すれば、また、好カードが実現する事になった。