8月23日(日本時間24日)、米・フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで開催された、モスト・バリュアブル・プロモーション(MVP)興行。WBA世界ライト級挑戦者決定12回戦。同級5位ルーカス・バハディ(カナダ)=19戦全勝(15KO)=と、元WBA世界スーパーフェザー級王者で同級8位にランクされるロジャー・グティエレス(ベネズエラ)=29勝(22KO)6敗1分=の一戦は、バハディが判定勝ち。
初回、身長で上回るグティエレスエレスはガードを高く上げジワリ前進し、ジャブ、左フック。しかし、手数は少ない。クラウチングに構えるバハディは、ジャブを上下に伸ばし、右ストレートを狙う。2回、のっそりと前に出るグティエレスはジャブから右ストレート。バハディは動いて交わしながら、2発、3発とまとめて手を返す。
3回、グティエレスがプレスを強め、右ストレート、左フックをヒット。バハディはサイドに動き右ストレートを狙うが、手数は減る。4回、両者ジャブを放ち探り合うが手数は少ない。バハディの右ストレートが浅くヒット。
5回、グティエレスがジャブを増やし、右ストレート、左フックへ繋げる。バハディは時折連打を返すが手数は少ない。6回、グティエレスの右ストレートがヒット。バハディのジャブは届かず、グティエレスのジャブ、右ストレートがリード。しかし、終了間際、バハディの右ストレートがカウンターで決まり、グティエレスグはダウン。立ち上がり終了ゴングを聞いた。
7回、ダメージを感じさせるグティエレスだが、バハディは強引には出ず時折連打。右ストレートを狙う。8回、共に間合いを取りジャブ。互いに右ストレートを打ち込もうと狙うが届かない。スローな展開。9回、バハディは相手を切り崩していくほどの攻勢はなく右狙い。終盤、グティエレスは右ストレートを伸ばした。10回、スローテンポ。スピード感に欠く、間合いの長い流れが続く。
11回、グティエレスは時折ジャブから右ストレート。バハディは右ストレート、左フックを合わせるが届かない。最終ラウンド、淡淡とした流れは変わらない。バハディは右ストレート、左フックを合わせるだけ。グティエレスの時折放つジャブ、右ストレートが数では上回るなか試合終了ゴング。公式スコアは117-110、116-111、115-112。

WBA米大陸スーパーライト級タイトル10回戦。王者でIBF世界同級8位、WBA、WBO10位、WBC11位ジャメイン・オルティス(米)=19勝(9KO)2敗1分=と、アンビオリクス・バウティスタ(ドミニカ)=19勝(11KO)2敗=の一戦は、オルティスが3回1分32秒TKO勝ち。
引退した世界最速の世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、現WBO世界スーパーライト級王者テオフィモ・ロペス(米)=22勝(13KO)1敗=と世界王座を賭けて戦い、いずれも善戦しているオルティスは、代打出場で初10回戦のバウティスタを問題とせず、第3ラウンド、2度のダウンを奪いあっさりと勝負をつけた。
WBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者ジャスミン・アルティガ(米)=13勝(6KO)無敗1分=に、同級ゴールド王者で1位のリン・サンドストロム(オーストラリア)=10勝(2KO)3敗3分=が挑んだ一戦は、アルティガが第3ラウンド1分1秒TKO勝ちで、初防衛に成功。