43歳の元WBA世界スーパーフライ級王者リボリオ・ソリス(ベネズエラ)=37勝(18KO)8敗1分1NC=が、9月12日(日本時間13日)にドイツ・ベルリンのウーバーイーツ・ミュージックホールで、WBO世界フェザー級10位にランクされるアーノルド・ケガイ(ウクライナ)=22勝(14KO)2敗1分=とグローブを交える事が決定。
プロキャリア25年目のソリスは、2013年5月に東京・大田区総合体育館で河野公平(ワタナベ)選手を12回2-0の判定で破り、WBA世界スーパーフライ級の王座統一に成功。同年12月のIBF世界同級王者亀田大毅(亀田)選手との王座統一戦では、前日計量でリミットを作れずWBA王座は剥奪され試合は行われたが、ソリスがスプリットの判定勝ち。
大毅選手は敗れても王座保持となったが、試合前にIBF世界選手権委員長のリンジー・タッカー(米)氏が、「大毅選手が敗れた場合、IBF王座は空位」になると発表していた事から、試合後は大騒動となりタッカー氏は辞任。WBAはソリスに対しファイトマネーの35%を罰金として科した。
2016年3月には京都の島津アリーナ・京都で、山中慎介(帝拳)選手が保持していたWBC世界バンタム級王座に挑戦。初回、ダウンを奪われたソリスは、3回に2度のダウンを奪い山中選手を窮地に追い込んだが、9回には再びダウンを喫し12回判定負け。

2023年4月8日に東京・有明アリーナで行われたWBA世界バンタム級王座決定戦では、井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手に判定負けで2階級制覇に失敗。その後2勝をあげたが、今年5月17日(日本時間18日)に約1年10ヶ月ぶりにリング復帰。パナマシティで元IBO(国際ボクシング機構)世界フェザー級王者アンドレス・ソーサ(アルゼンチン)=18勝(9KO)3敗=とフェザー級10回戦を行ったが、この試合でもリミットを作れず公式計量は58.6キロ。試合は3人のパナマ人ジャッジが91-99、93-97、93-97でソーサの勝利を支持する完敗だった。
対する33歳のケガイは、昨年IBFからレラト・ドラミニ(南ア)=21勝(12KO)3敗=との挑戦者決定戦を指令され、4月30日(日本時間5月1日)には入札が行われたが、ケガイをプロモートするトップランクは、6万5千ドル(約1030万円)で、プレミア・ボクシング・チャンピオンズを代表するTGBプロモーションが提示した7万1千ドル(約1120万円)に敗れ興行権の獲得ならず。ケガイは出場を辞退し、代わって亀田和毅(TMK)=42勝(23KO)5敗=選手が、挑戦者決定戦でドラミニと戦った。
その後、ケガイはWBO世界フェアー級2位までランキングをあげていたが、今年3月8日(日本時間9日)に米・カリフォルニア州ロングビーチのサンダー・スタジオで行われた、元WBO世界同級1位のジョエ・ゴンサレス(米)=27勝(15KO)5敗=との試合で、10回スプリットの判定負け。一気にランクを降格させた。
共に再起戦。ソリスが勝てば一躍世界ランキング復帰となるが、どれほど動けるのか。拓真選手に善戦したソリスの奮戦もあり得るかとは思われるが、果たしてどうか。ラストチャンスだろう。