9月6日(日本時間7日)にメキシコ・ロスモチスのC.U.M.総合センターで初防衛戦に臨んだ、IBF世界スーパーフェザー級王者エドゥアルド・”シュガー”・ヌニェス(メキシコ)=30勝(28KO)1敗=は、同級15位クリストファー・ディアス(米)=30勝(19KO)6敗=を12回判定で破り、故郷のファンの前でV1を飾ったが、この試合をWBO世界同級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)=39勝(32KO)2敗1分1NC=が観戦。
試合後、リング上に上がったプロモーターのエディ・ハーンは、「実現すべきもう一つの偉大なメキシコ対決がある。それはシュガー・ヌニェス対エマヌエル・ナバレッテだ」とヌニェスファン一色で埋まった観衆に呼びかけると、ナバレッテをリング上に呼び寄せた。
「今夜の彼の戦いぶりは素晴らしかった。良い試合だったと思う」とヌニェスを祝福したナバレッテは、「シュガー・ヌニェスと戦うのは光栄だ。何よりもメキシコがこの試合を望んでいると思う」と続けた。
これを受けヌニェスは、「今こうして君がここにいるのは本当に光栄だ。俺と戦いたいと言ってくれて嬉しい。君を大いに尊敬しているし、リングで対峙できるなら最高だ。メキシコにその試合を届けよう」と即答。

ハーンは「トップランクもこの試合には乗り気だと思う。ナバレッテには試合の機会が要だが、トップランクは今、彼を送り出す契約がない。だから我々が提携する」とし、現在、放送プラットホームを持たないトップランクに対し、提携を呼びかけた。
「フェニックスかサンディエゴでのこの試合が実現すれば、莫大な収益を生むだろう」(ハーン)
ナバレッテは5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ アリーナで行われた、同級1位チャーリー・スアレス(フィリピン)=18勝(10KO)無敗1NC=との防衛戦で、一度は8回1秒負傷判定勝利とされたが、その後、試合停止の原因となったナバレッテが6回に負った左目上の傷は、偶然のバッティングに起因するものではなく、カットはスアレスの左パンチによるものだったことがリプレイ映像から判明。
6月2日(日本時間3日)、カリフォルニア州コミッションは試合の結果をノーコンテストに変更する事を決定。これを受け、WBOは両者の即時再戦を指令。ナバレッテは8月初めからスアレスとの再戦に向けたトレーニングを開始しており、その時期は「10月か11月だろう」とコメントしていたが、今のところ、再戦実現の具体的な情報はなく、放送契約を持たないトップランクが100万ドルファイター、ナバレッテの次戦をどのような方向にもっていくのかが注目される。