WBC世界スーパーライト級8位、IBF10位でIBO(国際ボクシング機構)世界同級王座を保持する、アダム・アジム(英)=13戦全勝(10KO)=の次戦は、11月15日(日本時間16日)に英・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催される、コナー・ベンvsクリス・ユーバンクJr再戦興行で、元世界ランカーのミシェル・リベラ(ドミニカ・米在住)=27勝(14KO)1敗=を相手に行われる。

ベン・シャロームのBOXXERと契約する英国期待、23歳のアジムは2月1日(日本時間2日)に英・ロンドンのOVOアリーナで、元IBF世界スーパーライト級王者セルゲイ・リピネッツ(ロシア)=18勝(13KO)4敗1分=を9回33秒TKOで破り、空位のIBO王座を獲得。

ラ・サルサ・アリ(モハメド・アリの生まれ変わり)の通称を持つ27歳のリベラは、2022年12月に米・ラスベガスで行われたWBA世界ライト級挑戦者決定戦で、フランク・マーティン(米)=18勝(12KO)1敗=に12回判定で敗れ初黒星。しかし、2023年11月の再起戦でリピネッツを10回判定で破った星を含め、現在3連勝と再び上昇気流に乗っており、好ファイトが期待される。

Michel Rivera

WBA世界フェザー級暫定王者クエロは12月にV1戦決定

8月8日(日本時間9日)にリビア・ベンガジのマルティロス・デ・ベニナ・スタジアムで開催された、「WBA KO to Drugs」興行のメインイベントで、突然世界15位にランクされたセルヒオ・リオス・ヒメネス(メキシコ)=19勝(7KO)1敗=を2回KOで破り、WBA世界フェザー級暫定王座を獲得したミルコ・クエロ(アルゼンチン)=15戦全勝(12KO)=の初防衛戦は、12月6日(日本時間7日)に再びリビアで行われる。

暫定王者となり凱旋帰国した25歳のクエロは地元ファンから大歓迎を受け、「暫定王者」という称号は気にも留められず、アルゼンチンが誇る新たな世界チャンピオンであり、最も愛されるボクサーとして、大きな評価を得ている。

Mirco Cuello

20日(日本時間21日)にクエロはカジノ・ブエノスアイレスと、業務提携契約を締結。クエロのキャリアをカジノ・ブエノスアイレスが後押ししていく事が発表され、次戦は12月6日(日本時間7日)にリビア・ベンガジで行われる事が決定した事も報告された。

WBAにはレギュラー王者ニック・ボール(英)=23勝(13KO)無敗1分=が存在。8月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで、サム・グッドマン(オーストラリア)=20勝(8KO)1敗=を12回判定で破り3度目の防衛に成功。しかし、3度の防衛戦はいずれも選択試合で、これまで指名戦は消化していないにもかかわらず、ボールとクエロの対戦が指令される気配はない。

ボールは暫定王者クエロとのWBA王座統一戦は眼中になく、最近になりIBF王者アンジェロ・レオ(米)=25勝(12KO)1敗=との王座統一戦を希望。ボールとの対戦が指令されないクエロは挑戦者を選択してのV1戦となる。