マニー・パッキャオ(フィリピン)がアメリカで新しく立ち上げた、ボクシング・プロモーション会社、マニー・パッキャオ・プロモーション(MPP)の初興行が、11月29日(日本時間30日)に米・カリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾート・カジノで開催される事が発表された。放映はESPN+、ESPN・ノックアウト、ESPN・デポルテス。

この興行は以前から計画されていたもので、メインイベントはWBO世界フェザー級3位イライジャ・ピアース(米)=21勝(17KO)2敗=と、元世界ランカーのロレンソ・パーラ(ベネズエラ)=23勝(17KO)1敗1分=による、WBO世界同級挑戦者決定戦で、マニー・”ジムエル”・パッキャオJr(フィリピン)のプロデビュー戦も行なわれる。

身長173センチのサウスポー、ピアースは、2019年9月にWBC世界フェザー級6位スライマン・セガワ(ウガンダ)=18勝(7KO)5敗1分1NC=に8回0-2判定負けを喫して以来、12連勝(9KO)でランキングを上昇させてきた。パーラとは昨年6月28日(日本時間29日)に対戦が決まった事があったが、この時は流れている。

Lorenzo Parra

対するパーラは8月15日(日本時間16日)に米・カリフォルニア州サンタ・イネスのチュマッシュ・カジノ・リゾートで、IBF世界フェザー級2位(1位は空位)、WBA、WBC、WBO6位のオマール・トリニダード(米)=19勝(13KO)1敗1分=が持つWBC米大陸同級王座に挑戦。2年ぶりのリングだったが、180センチの長いリーチを活かしたジャブ、左フックでトリニダードを窮地に陥れ、10回を引き分けている。

ちなみに日本のリングで坂田健史(協栄)選手と3度に渡って世界王座を争った、同姓同名の元WBA世界フライ級王者ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)は、キャリア後半、スーパーウェルター級までウェイトを上げて戦い、14連敗を記録した後、6年前にようやく引退。ラスト2試合は4回戦だった。

Parra-Lorenzo

47歳となった現在はスペインに移住し、最初住んでいたバレンシアから、バルセロナに拠点を移している。アマチュアのクラブ・ボクサ・バルセロナのトレーナー兼コーディネーターとして活躍。「プロレベルの知識と経験を全てのボクサーたちに教えたい。私の情熱の全てを賭けて成功させたいと思っています」と、若い選手の育成に熱意を傾けている。

リヤド・シーズン BOXXER と契約締結

ベン・シャロームのBOXXERは、サウジアラビアが主導する”リヤド・シーズン”とスポンサーシップ契約を締結。今後、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシング、フランク・ウォ―レンのクインズベリー・プロモーションと共に、英国ボクシング界をさらに盛り上げていく事になった。