10月4日(日本時間5日)、英・スコットランド、レンフルーシャーのブレーヘッド・アリーナで開催されたクイーンズベリー・プロモーション興行のメインイベント。EBU欧州フェザー級タイトル&WBC世界同級挑戦者決定12回戦。EBU欧州王者でWBC世界同級10位のクリストバル・ロレンテ(スペイン)=20勝(8KO)無敗2分=と、挑戦者WBC世界同級1位ナサニエル・コリンズ(英)=17戦全勝(8KO)=の一戦は、12回引き分け。
立ち上がり慎重なロレンテに対し、サウスポーのコリンズは左ストレートを軸に攻勢を掛けリードを奪う。ロレンテは中盤から前に出て反撃に転じるが、コリンズは被弾しながらも左ストレートをヒットしペースを譲らない。しかし、9回になるとコリンズはペースダウン。ロレンテは10回、11回と前進を続け、連打でコリンズを押し込み優勢。ラストラウンドは両者が持てる力を出し切っての総力戦となったが、勝負は付かなかった。
公式スコアはエリック・ビュテル(フランス)115-113ロレンテ、ユグ・エルボー(ベルギー)115-113コリンズ、アントニオ・マローニャ(イタリア)114-114。
WBC世界同級は正規王者スティーブン・フルトン(米)=23勝(8KO)1敗=、暫定王者ブルース・キャリントン(米)=16戦全勝(9KO)=、休養王者レイ・バルガス(メキシコ)=36勝(22KO)1敗1分=と、3人の世界王者が君臨し混みあっているが、両選手による挑戦者決定戦は再戦となる可能性が大きい。
ビジャール中南米王座獲得 尾崎優日と対戦

10月3日(日本時間4日)に米・ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズのセネカ・ナイアガラ・カジノ&ホテルで開催されたオールスター・ボクシング興行で行われた、WBA中南米ライトフライ級王座決定10回戦は、WBO世界同級15位アサエル・ビジャール(パナマ)=22勝(15KO)4敗4分=が激戦を制し、元WBAゴールド・ミニマム級王者リカルド・アストゥビルカ(ペルー)=23勝(5KO)4敗=に判定勝ち。スコアは97-93、97-93、96-94。
WBA中南米王座を獲得しWBAランキング入りも確実と見られるビジャールは、次戦で世界王座への挑戦権を賭けて、WBO世界同級14位の尾崎優日(大成)=8戦全勝(6KO)=選手と戦うと伝えられている。
WBO王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)=14勝(9KO)4敗=の他、複数のライトフライ級コンテンダーを傘下に収めるサバラJrは、TEIKENプロモーションとも関係が深く、日本のリングでも2度戦っているビジャールの今後のマッチメイクが注目される。