IBFは世界フェザー級7位中野幹士(帝拳)=14戦全勝(13KO)=選手と、同級5位ライス・アリーム(米)=22勝(12KO)1敗=による、挑戦者決定戦を指令。勝者は王者アンジェロ・レオ(米)=25勝(12KO)1敗=への挑戦権を獲得する。交渉期間は10月22日(日本時間23日)までで、対戦同意に達しない場合は入札となる。

帝拳ジムの次期世界王者候補中野選手は、アマチュアで68勝9敗の戦歴を残しプロ入りしたキャリア7年のサウスポーで、昨年9月にはOPBF王座を獲得。5月4日(日本時間5日)に米・ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われた、元NABO同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)=16勝(10KO)2敗=との一戦では、ダウン経験のないマルケスから5度のダウンを奪い4回1分58秒TKO勝ち。

切れのある左ストレート、右フックを武器に現在、9連続KO中で、11月24日にトヨタ・アリーナ東京で開催される、WBC世界バンタム級1位那須川天心(帝拳)=7戦全勝(2KO)=選手と、同級2位井上拓真(大橋)=20勝(5KO)2敗=選手による、世界バンタム級王座決定戦をメインとする、『Prime Video Boxing 14』への出場が予定されている。

Mikito Nakano

35歳の元WBA世界スーパーバンタム級暫定王者アリームは、2023年6月18日にオーストラリア・ゴールドコーストで行われた、IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦で、サム・グッドマン(オーストラリア)=20勝(8KO)1敗=に116-112、112-116、111-117のスプリットの判定負け。

グッドマン戦以降、1年5ヶ月のブランクを作ったが、昨年11月8日(日本時間9日)に米・バージニア州ノーフォークで、デルリン・エルナンデス-ジェラルド(ドミニカ)=13勝(11KO)4敗1分=に10回判定勝ち。今年5月、ラスベガスで中野選手が米国デビュー戦を飾った同じリングで、ルディ・ガルシア(米)=13勝(2KO)2敗1分=を10回判定で破っている。パワフルなファイトスタイルの持ち主だが、2021年以降のここ5戦は全て判定決着となっている。

アリームはマニー・パッキャオ率いるMPプロモーションズのショーン・ギボンズによりマネージメントされており、ギボンズはTEIKENプロモーションとはきわめて距離が近く、すんなり交渉はまとまるものと思われる。