10月16日(日本時間17日)に最低落札価格が一挙に半減され2度目の入札が行われた、WBO世界クルーザー級暫定王座決定戦。同級1位クリス・ビラム-スミス(英)=21勝(13KO)2敗=と、同級2位ローマン・フレス(ドイツ)=23勝(13KO)1敗=の再入札は、フレスと契約するウルフ・スタインフォースのSESスポーツ・イベントが、単独の15万6千921ドルで落札。ファイトマネーの分配は、ビラム-スミスが60%の9万4,152ドル(約1,415万円で、フレスは40%の6万2,768ドル(約943万円)となる。
このカードは、10月9日(日本時間10日)にハンガリー・ブダペストのハンガリー・ボクシング協会で開催された第1回目の入札では、ドイツ陣営もビラム-スミスと契約するBOXXERのベン・シャロームも参加せず、前代未聞の入札参加者ゼロで終わっていた。
この結果を踏まえWBOは、初回の最低落札価格30万ドル(約4,508万円)を一挙に半減しての再入札を決定。2度目の入札には、今月に入りサウジアラビアが主導する”リヤド・シーズン”とスポンサーシップ契約を締結したばかりのBOXXERが、今度こそは参加すると見られていたが、ベン・シャロームは今度も不参加となった。
元WBO世界同級王者のビラム-スミスは、2度の防衛に成功した後、昨年11月にサウジアラビアでヒルベルト・ラミレス(メキシコ)=48勝(30KO)1敗=に敗れ王座陥落。しかし、ラミレスの肩の負傷、手術による戦線離脱を受け、再び巡って来たチャンスに「待ち切れない」と意欲満々で、2023年5月にローレンス・オコリ―(英)=22勝(16KO)1敗=を破り世界王座を獲得した、地元ボーンマスでの開催を希望していたが、それはかなわず。
試合は来年1月14日(日本時間15日)にドイツでの開催が予定されている。