11月15日(日本時間16日)、英・ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで開催された、マッチルーム・ボクシング興行のメインイベント。160ポンド契約10回戦。WBC世界ウェルター級4位、WBA6位コナー・ベン(英・159.3P)=23勝(14KO)1敗=と、元WBA世界ミドル級暫定王者でWBC世界ミドル級3位、WBA、IBF4位クリス・ユーバンクJr(英・159.1P)=34勝(25KO)3敗=のダイレクトリッマチは、ベンが判定勝ち。
当日計量170ポンドが設定された試合。雪辱に燃えるベンは初回から快調に飛ばした。スピード感あふれるダイナミックな動きから鋭いパンチを打ち込み、ユーバンクJrに襲い掛かる。序盤からリードを広げたベンに対し、ユーバンクJrは動きに精彩を欠き、反撃のチャンスを見いだせないままラウンドを重ねて行った。
圧倒的優勢で迎えた最終ランド、ワン・ツーでダウンを奪ったベンは、再開後連打で攻め立て右フックを叩き付け2度目のダウンを奪う。ユーバンクJrは立ち上がりカウントを聞き、ファイティングポーズを取ったが、ここで試合終了ゴング。119-107、118-108、116-110の文句なしのスコアでベンが勝利。再戦はベンの圧勝に終わった。

WBOグローバル・ウェルター級タイトル12回戦。王者でWBO世界同級3位、WBA9位、IBF14位エコウ・エスマン(英)=22勝(8KO)1敗=に、WBA、WBC世界同級7位、WBO8位、IBF11位ジャック・カテロール(英)=31勝(13KO)2敗=が挑んだ一戦は、カテロールが11回50秒TKO勝ちで王座奪取。
ウェルター級転向2戦目となるサウスポーのカテロールは、4回に先制のダウンを奪い優位に立つと、以後も鼻柱を切り裂かれたエスマンに肉薄し攻勢。7回、カテロールはバッティングにより右目上をカット。エスマンは右目を腫れあがらせながらも懸命の粘りを発揮し試合は終盤戦へ。
迎えた第11ラウンド、前に出るカテロールが後退するエスマンを追い、連打から右フック、左アッパーを叩き込むと、エスマンはロープの間からエプロンに弾き飛ばされるダウン。ダメージは甚大でエスマンは動く事が出来ず試合はストップ。カテロールが圧勝で世界上位進出を決めた。

WBOインターコンチネンタル・スーパーライト級王座決定12回戦。WBC世界同級9位、IBF10位アダム・アジム(英)=13戦全勝(10KO)=と、カート・スコビー(米)=18勝(16KO)1敗=の一戦は、アジムが12回2分1秒TKO勝ちで新王者。
序盤からロングレンジからの速いジャブを突きさしペースを握ったアジムは、ボディブローも交え終始優勢に試合を進め、11回に右強打を決めると、迎えた最終ラウンド、一気の連打で攻勢に出る。ロープを背に左フックを喰らったスコピーは右膝を突くダウン。何とか立ち上がったがレフェリーは試合をストップした。
ヘビー級10回戦。WBO世界同級12位リチャード・リアクポー(英)=18勝(14KO)1敗=と、トミー・ウェルチ(英)=16戦全勝(9KO)=の一戦は、第2ラウンド、リアクポーがあっさり3度のダウンを奪って2分48秒TKO勝ち。
