4月18日(日本時間19日)に米・ラスベガスのトーマス&マック・センターで、元世界6階級制覇王者で、WBC、WBO世界ウェルター級3位にランクされるマニー・パッキャオ(フィリピン)=62勝(39KO)8敗3分=が、元WBO世界スーパーライト級王者ルスラン・プロボドニコフ(ロシア)=25勝(18KO)5敗=と、ウェルター級エキシビションマッチ10回戦を行う事を発表した事により、WBA世界ウェルター級レギュラー王者ロランド・ロメロ(米))=17勝(13KO)2敗=の動向が注目されている。

ロメロはパッキャオとの防衛戦を特別承認するようWBAに要請。しかし、WBAチャンピオンシップ委員会は、ルールによりロメロは昨年5月の王座獲得後120日以内に防衛戦を消化する義務があったが、それがなされなかった為に次の対戦相手は、挑戦権保持者のギヤソフでなければならないと通告。昨年10月13日(日本時間14日)付けで、ロメロとギヤソフによる指名戦を指令した。

Shakhram Giyasov

指名挑戦権を持つ同級1位シャハラム・ギヤソフ(ウズベキスタン)=17戦全勝(10KO)=は、エディ・ハーンのマッチルーム・ボクシングと契約。「我々は待つつもりは全くない」と、ロメロは金銭的ステップ・サイド契約に応じる気配を見せなかった。

「ギヤソフは世界タイトルを賭けた試合を望んでいる。我々の役目はそれを実現させることだ。WBAに強く働きかけ、この機会を彼に与えられるよう尽力する」(マッチルーム・ボクシング、フランク・スミスCEO)。

しかし、パッキャオの離脱を受け、マッチルーム・ボクシングと契約するWBA世界同級4位コナー・ベン(英)=24勝(14KO)1敗=のロメロ挑戦話が浮上。ロメロとベンはマディソン・スクエア・ガーデンで行われたロペスvsスティーブンソンのリングサイドで、激しく口論する姿がSNSで拡散され、対戦への機運は高まっており、ハーンも対戦交渉が進展中である事を示唆。

Rolando Romero &Conor Benn

ベン、ギヤソフは共にマッチルーム・ボーイであり、WBAがロメロの義務防衛戦延期を例外的に認める可能性は高い。ハーンは商業的価値が高いロメロvsベンの開催を目指しており、WBAには暫定王座決定戦という抜け道もあって、ギヤソフがそこに出場しても不思議ではない。

マッチルーム・ボクシングはDAZNと新たに5年間の契約を延長。サウジアラビアとの関係も良好で、WBAともうまくやるだろう。

パッキャオはプロボドニコフとのエキシビションマッチの後は、年内に元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーJr(米)との対戦を目指しており、ロメロへの挑戦はもはや過去の話となった感がある。WBAの裁定が注目される。