WBAが指令していた世界フライ級王者アルテム・ダラキャン(ウクライナ)=22戦全勝(15KO)=と、同級1位ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)=18勝(11KO)2敗1分=選手の指名戦は、9月8日(日本時間9日)に米・テキサス州ヒューストンで予定されていた入札を前に対戦同意。入札が回避されたことをWBAが明らかにした。
これまで6度の防衛に成功しているダラキャンだが、ロシアによるウクライナ侵攻の為、自国で戦うことが出来ず、1月のダビ・ヒメネス(コスタリカ)との指名戦は、英・ウェンブリーで行い僅差の判定勝利。その後も試合チャンスに恵まれず、2戦連続の指名挑戦者との対戦になるが、連続で指名戦を義務付けられる事に関しては疑問が残る。
阿久井選手は地方ハンデの逆境から這い上がり、1981年に日本スーパーライト級王座を獲得。黒星先行ながらWBA世界3位まで上り詰めた守安竜也会長が送り出す2人目の世界挑戦者。倉敷守安ジムからは、ミニマム級で2度世界に挑戦したウルフ時光選手以来の世界戦となる。帝拳プロモーションと契約した阿久井選手の世界戦は、年内に日本開催が確実となった。