5月4日、エディオン・アリーナ大阪で開催された、IBF世界バンタム級タイトルマッチ。王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)=24勝(13KO)2敗1NC=に、同級1位西田凌佑(六島)=8戦全勝(1KO)=選手が挑んだ指名戦は、西田選手が判定勝ち。スコアは117-110、115-112、115-112。
初回、サウスポーの西田選手はジャブから左ストレート、右フックに繋げる積極的な立ち上がり、ロドリゲスは手数こそ少ないが右ストレートは速い。2回、西田選手はジャブを多用し、自分の距離で戦う。3回、プレスを強めたロドリゲスに対し、西田選手もひるまず強気で応戦。
4回、西田選手の左ボディアッパーでロドリゲスがダウン。再開後、攻勢に出る西田選手にロドリゲスも打ち合いに応じるが、西田選手の左ボディはタイミングが良い。5回、ロドリゲスは右ストレート、左フックを軸に反撃の姿勢。6回、ロドリゲスはいきなりの右ストレートで前に出る。西田選手は守勢に回る。
7回は接近戦でスタート。ロドリゲスは強い右アッパーを突き上げるが、西田選手の左ボディも決まる。8回、西田選手は左ボディから右フックを決める。ロドリゲスもシャープなパンチを返すが、西田選手は強気で押す。9回、両選手、接近戦での速いパンチの交換となったが、西田選手の左ボディが有効。
10回、右目下が腫れて来た西田選手だが、強気でロドリゲスと打ち合う。左ボディが良い。11回も接近戦での打ち合い。強打のロドリゲスに対し、西田選手は一歩も引かずに打ち合い、手数で上回り左ボディを決める。最終ラウンド、前に出る西田選手は、左ボディを中心に打ち勝って試合終了。勇気ある、見事な勝利だった。